不眠症の東洋医学治療

2016年12月8日

不眠症

 

日本では約2割の人が不眠だとされています。不眠症は、寝つきが悪い事や途中で起きてしまうなど睡眠を満足できません。

睡眠障害という大きな枠の中に不眠症は入っています。睡眠障害の中でも不眠症が特に多いため名前を良く聞くようになったと思います。睡眠障害は他に無呼吸症候群やナルコレプシー(過眠)、むずむず足症候群などもあります。

不眠で一番の悩みは日中の質が落ちる事だと思います。眠くなることや集中が続かない、気分が落ちるといった症状です。

このような症状がでても一応日々を送れているため病院や治療院に通わない方も多いです。生活で障害が出始めたため通院し始めたケースをよく聞きます。

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不眠症の原因

原因はさまざまで、ストレスや病気、体内時計の乱れなどがあります。

精神的ストレス

日々の生活や職場でストレスを受け続けると不眠症になりやすいです。睡眠中枢がある脳はストレスの影響を受けやすいです。

ストレスは交感神経を興奮させるため身体が緊張して眠りにくくなります。

 

概日リズムの乱れ

身体には体内時計があります。体内は一日を25時間設定になっています。太陽の光を感知する事で時計はリセットされて正常なサイクルになります。

このサイクルが時差ボケや夜更かしなどで乱れると眠りがしにくくなります。

 

病気

うつ病不安神経症など精神病の症状に不眠は入っています。不安になることや精神の緊張が強いと眠りにくくなります。

 

不眠症の東洋医学の考え方

不眠症を東洋医学的に考えた場合、」「」「」「が関わってきます。

 

不眠症が起こる直接的な原因は「」にあります。

」は意識や精神活動と関わっていますが、不調が起こると不眠の症状が出てきます。

」が問題なく活動するには次の事が必要になります。

①栄養する「血」が不足していない事

②「」の働きをコントロールしてる「腎」の働きが正常である事

 

不眠症は「心」の不調により起こりますが、そのバックボーンに上記のような不調があるため、治療においても「心」だけでなく、そのバックボーンの調整も行っていく必要があります。

 

「心」の不調によって起こる症状は不眠の他に、動悸、夢を見る、物忘れ、めまいなども出てくる事があります。

 

 

では次に「心」の働きを阻害する原因について見ていきましょう。

 

 

①「血」の不足【肝の不調】

「血」の不足を引き起こし、心の不調を招く原因は大きく2つあります。

その一つが「」です。

これまでも何回か肝についてお話してきましたが、良い意味でも悪い意味でもストレスの影響を受けやすい臓器です。

強いストレスが継続的にかかると、肝の不調を引き起こし「気」の流れが滞ってしまいます。

そして「気」の滞りが継続すると、今度は「血」も滞ってしまいます。

「血」が滞ると必要な臓器に送られなくなってきます。

そしてこの状態により「心」に「血」をスムーズに送れなくなってくると「心」の不調を招き、不眠の症状が出てきます。

 

この状態では、肩や首のコリや張り、情緒不安定、怒りっぽい、イライラしやすい、ため息、ゲップ、わきや胸の張り、お腹の張った痛みや膨満感、頭痛などの症状を併発することがあります。

 

 

②「血」の不足(脾の不調)

「血」の不足を引き起こす、もう一つの原因が脾の不調です。

脾は食べ物を消化して「血」を作ります。

ですので脾の不調により直接的に「血」の不足を引き起こします。

睡眠を引き起こすホルモンである「メラトニン」の不足も、タンパク質不足やビタミン・ミネラルの不足が背景にあります。

 

栄養不足や飲食の偏り、冷たい物や生ものの過剰摂取、思い悩む傾向にある人は、脾の不調を引き起こしやすくなります。

 

この状態では、日中の眠気、集中力の低下、浮腫、倦怠感、話すのが億劫、食欲不振、軟便や下痢、息切れなどの症状を併発する事があります。

 

 

③「腎」の不調

最後に「」の不調に影響する「」の不調についてお話したいと思います。

心と腎はお互いに影響し合う事でバランスを取り、正常に活動しています。

しかし腎の不調が起こると心の作用を制御出来ずに、心の不調を引き起こします。

 

加齢、更年期や栄養の偏りによるホルモンバランスの崩れ、手術や服薬、体内の炎症などがあると、腎の働きが落ちてきます。

 

この状態では、精力減退、耳鳴り難聴、足腰の重だるさ、腰痛、頻尿、免疫力低下、不眠、無気力などの症状を伴う事があります。

 

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直接的な不眠の原因は「心」にありますが、そのバックにある不調のために引き起こされます。

ですので詳しい問診や身体のチェックによりトータル的な状態を把握し、それぞれの臓器の治療とともに、身体に必要な養生を行っていく事が、不眠症改善の肝となります。

 

 

自律神経療法

不眠と自律神経は深く関わっています。自律神経には概日リズムや身体の緊張、血管の拡張と収縮をコントロールしています。

日々の生活で受けたストレスが自律神経の乱れを引き起こします。仕事や環境と本人には避けづらい状況のため身体を二の次にしてしまい不眠症に繋がっていきます。

当院ではそんな方々の体調を整えることをコンセプトに治療しています。

自律神経測定器により交感神経と副交感神経のバランスを調べて効果的にアプローチします。痛くない細い鍼と心地よい刺激のお灸で一時間程治療を受けて頂くと効果が分かってもらえると思います。

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不眠症でお悩みの方は渋谷α鍼灸整骨院へお越し下さい。


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸整骨院 東京都 渋谷区 at 12:10 / 院長コラム

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