薄毛の鍼灸治療

2017年6月9日

薄毛とは

薄毛は、髪の毛が生え変わるたびに細く短い髪の毛に生え変わる状態のことを指します。
髪の毛は、毎日古い髪の毛が抜けて新しい髪の毛が生え変わっています。その周期をヘアサイクルと呼びます。髪の毛は生えてゆけるまでおよそ
2~6年の周期だと言われています。ヘアサイクルには、成長期・退行期・休止期があって生えて抜けてを繰り返します。
一日50~70本ほど抜けることが普通ですが、薄毛の方の場合休止期に入り抜ける前段階の髪の毛まで抜けてしまい髪の毛が細く髪の毛の本数自体も少なくなってしまうのです。その他、成長期の段階で上手く髪の毛が成長できない場合でも薄毛となってしまいます。

 

薄毛で悩んでいる人は、特に20~50代の働き盛りの男性に多いと言われ、日常生活での生活習慣が深く関わりがあると考えられています。また女性の社会進出の増加や過度なダイエット・毛染めなどによって、女性でも薄毛に悩んでいる方は増えていると言われています。

薄毛となってしまうと一番は他人からの見た目が気になるところかと思いますが、髪の毛には人間が生きていくうえで非常に重要な役割があります。まず第一に頭部を外的な衝撃から守る緩衝材等してあげられます。頭部には脳があり、とても重要部分です。その他、太陽から降り注ぐ紫外線を直接皮膚に当たらないようにしたり、体外から有害な物質を排出する重要な経路としての役割もあります。特に体内に入った重金属のほとんどは髪の毛から排出されると考えられています。

 

薄毛の原因

薄毛の原因は、主に4つあると言われています。

・遺伝的要因

男性ホルモンと5αリダクターゼの2つを多く遺伝した場合に、脱毛ホルモンが生まれやすい状態となり、薄毛の原因となってしまいます。

 

・頭皮への刺激

紫外線を過度に浴びたり、頭を洗う時に爪を立てて過度に刺激すると毛母細胞がダメージを受けてしまい薄毛の原因となってしまいます。その他、パーマやカラーリングを繰り返し行うことで髪の毛にダメージを与える要因となってしまいます。

 

・生活習慣

栄養バランスの乱れは薄毛の原因となってしまいます。髪の毛の成分は、ほとんどケラチンというアミノ酸からできています。ケラチンは年齢とともに低下すると言われていますが、それに加えて不規則な食生活や飲酒・喫煙習慣もケラチンが低下する原因となると言われています。その他、頭皮の活性化に欠かせない成分としてビタミンB群や亜鉛なども挙げられており、それらが不足すると薄毛の原因となってしまうのです。

また、過度なストレスも薄毛の原因となります。過度なストレスは自律神経のバランスやホルモンバランスの乱れとなり、特に交感神経の活動が優位となってしまいます。交感神経は、筋肉・血管を収縮させる働きがあり、運動や仕事の際中には非常に有効な神経ですが、その状態が長時間続いてしまうと血流が悪い状態となってしまうのです。
すると、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなり薄毛となってしまうのです。特に夜に交感神経が高まってしまう人は薄毛となりやすいと言えます。それは通常、自律神経は活動的な神経である交感神経が日中に活動を高めて夕方から夜かけてはリラックス神経である副交感神経の活動が高まるからです。
髪の毛の成長は成長ホルモンとの関係が深く、睡眠時に細胞分裂をして新しい細胞に生まれ変わりますが、その際に髪の毛も同様に成長していきます。特に午後
10時から午前2時までの間に一番成長モルモンが分泌されると言われています。この時間に交感神経の活動が活発な状態が続いていると血流が悪い状態が続いてしまっているために髪の毛が成長しづらいのです。

 

・ホルモンバランス

女性では、出産後や閉経後などホルモンバランスの変化が激しい時にヘアサイクルに影響を及ぼして薄毛となる危険性があります。

男性の場合では、男性ホルモンの1つであるテストステロンが過剰分泌されることで毛髪を攻撃してしまい薄毛の原因となります。テストステロンの影響で男性では前頭部や頭頂部が薄毛となってしまうことが多いです。その他、過度な皮脂分泌は毛穴をふさいでしまって髪が抜けやすい状態にもなってしまいます。

 

 

薄毛になりやすい季節

動物では、毛が生え変わる時期がある動物もありますが、人間にはありません。しかし、四季がはっきりしている日本では髪の毛が抜けやすい季節というものがあります。

それは、夏から秋にかけての季節の変わり目から秋にかけてです。夏は、紫外線の髪の毛へのダメージが多くなることや頭皮はたくさんの汗をかくことで皮脂が毛穴にたまりやすくなるからです。この季節に、上記のような乱れた生活習慣などがあると髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなり、薄毛の原因となってしまうのです。特に秋は夏のダメージで髪の毛が抜けやすく、髪の毛が多く抜けることは仕方のないことですが、新しく生えてくる髪の毛にはいつも以上のケアが必要となってくるのです。

 

 

薄毛の東洋医学

東洋医学で薄毛は、五臓六腑の『腎』が深く関係していると言われています。腎が貯蔵する精のことを「腎精」といい、人体の成長・発育・生殖および生命活動を維持するための基盤となるものです。腎が弱ってくると腎精も少なくなってしまい、人体の発育や成長も弱まってしまいます。

また髪の毛は東洋医学で『血の余』と言われ、血の状態が悪いと髪の毛の状態も悪くなると考えられています。五臓六腑の『肝』には、「血を蔵する」という機能があり、肝が弱ってくると血を十分に供給することができなくなり、これも薄毛の原因となってしまいます。
また東洋医学では、肝と腎は深い関係にあり、「肝腎同源」と言われます。相互に関係しているため一つの機能が弱まるとそれと連動してもう一つも機能が弱まりやすくなるので注意が必要です。

 

薄毛の鍼灸治療

当院の薄毛に対する鍼灸治療は、まず第一に薄毛となっている部位に直接鍼灸施術を施すことで毛母細胞を活性化させて太くこしのある健康な髪が生えてくるように促します。鍼やお灸をすることでその部分の血流量が上がることは研究結果でも出ています。

また、過度なストレスからくる自律神経の乱れも薄毛の原因となり得るので自律神経測定器で自律神経の状態も計測していきます。その結果をふまえて自律神経調整治療も行っていきます。

自律神経測定

その他、東洋医学の病証を決定して主に肝や腎の機能を補う経穴を選んで鍼灸施術を施していきます。

 

人間の細胞は3か月周期で生まれ変わると言われています。髪の毛の細胞も同じです。薄毛を改善・解消するためにはそれくらいの期間が必要となってきます。多くの方は、乱れた生活習慣もみられるので治療と並行して生活習慣を改善できるようにアドバイスもしていきます。


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸整骨院 東京都 渋谷区 at 11:27 / 院長コラム

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