2022年9月29日
逆子とは胎児の頭が下側にない状態のことを指します
妊娠中期までは胎児はぐるぐるとお腹の中で動きますが後期になってくると体全体が成長し頭が重くなりますので自然と頭が下側を向くようになっています。
逆子の原因は一部以外を除いて原因不明となっています。
明らかになっている点は母体、胎児側どちらかまたは両方に原因があると言われています。
母体側の原因として
・子宮の形態異常
・胎盤異常
・骨盤の幅
などがあげられます。
子宮の形態異常は母体に子宮筋腫などがある場合、子宮のスペース部分がせまくなるため回るスペースがなく逆子になるケースです。
また子宮奇形などで子宮に問題がある場合胎児の姿勢に影響があることがあります。
胎盤異常は本来の位置に子宮が低くなっている状態をいいます。
この場合も十分なスペースが確保できなくなることがあるため逆子になるケースがあります。
胎児側の原因として
・多胎妊娠
・羊水過多
などが挙げられます。
多胎の場合子宮の決まっているスペースに二人以上いる場合どうしても動きがなくどちらかが逆子になるケースがあります。
羊水過多の場合必要以上に動き回れてしまうため大きくなったタイミングが下向きでなかった場合逆子となるケースがあります。
逆子は大体30週〜32週で診断されます。
ただどのタイミングでも逆子が治る可能性があります。
診断されたのであれば早めの対処を行う方が良いでしょう。
逆子へのアプローチとしてよく行われているのが逆子体操です。
これは医学的に根拠がないそうですが子宮への刺激を与えることにより胎児が自分で動きやすくなるそうです。
逆子の施術はお母様が楽な姿勢で行います。
至陰へのお灸は少し熱く感じる方が効果が出やすいです。
お灸を行うと胎動を強く感じることがあります。
三陰交への刺鍼です。鍼が苦手な方はお灸を行います。
至陰の効果
至陰の効果効能は、冷え、逆子の治療、頭痛、頭重感、鼻詰まりなどがあげられます。 この中で、とくに有名なのは冷えと逆子の治療です。
冷えの中でも、下半身の冷えに対しての効果を発揮します。
三陰交の効果
女性に特有の疾患に効果が高いツボです。 生理痛や生理不順など子宮関係の疾患や更年期障害などに広く使います。 消化器系の不具合(下痢、便秘など)にもよく使います。
足の冷えなどの方は特に使用するツボです。
東洋医学では、頭側が「陽」とし、足側を「陰」とします。そして頭が涼しく足が暖かくなっていることで、陰陽の調和をはかっていると考えています。これを頭寒足熱と言います。
赤ちゃんは28週以前まではグルグルと母体の中を回り、陰陽を循環させているのですが、出産間近になると、母体の陽側に赤ちゃんの足「陰」が、母体の陰側に赤ちゃんの頭「陽」になることで、バランスを整えるようになります。母体の頭寒足熱が胎位の道しるべになっている感じです。
母体の足が冷たくなっていたり、のぼせて頭が暑くなっていたり、循環が悪くなっていたりすると、胎位の道しるべが通常とは違う所にあるため、胎位異常になってしまうのだ捉えています。
Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 11:47 / 院長コラム