2021年11月18日
エネルエギーが低下したまま社会に出ているプチうつで、初期の段階で現れる症状が、
「作業能力の低下」です。
今まで短時間で済んでいた作業に時間がかかる、完璧にこなしていた作業で単純なミスが増える、言われたことを忘れてしまう、安全に配慮出来ずに怪我をしてしまう、学生では成績の低下など、社会で活動していると、どうしてもトラブルが表に現れてしまいます。
このような状況が重なることで、自信を失い、自分を責め始めてしまう。
周囲も本人の能力とやる気を疑い始めるので、その目がまた本人のストレスとなるという、悪循環が始まるのです。
「ミスやトラブルが続く時、少し身体を休ませる、頭を休ませる、そういった行動が悪循環にはまらないために大切です。」
プチうつの人は中程度とはいえ疲労している状態です。やる気が起こらず、調子の波が大きい。
プチうつは、気の持ちようや怠惰によるものではなく、エネルギー低下がそもそもの原因です。
気合を入れれば入れるほど消耗し、約束をした日に体調が崩れる。
ごまかすために言い訳をしたり、相手には嘘に聞こえてしまうことも。
そういうことが重なると人を避けるようになってしまいます。
プチうつの人は疲労困憊しているわけではないので、社会で仕事を続け、大きな苦しみを抱えていることが多いです。
運命が好転すれば解消されていくことも多いのですが、環境が変わらなければ、社会的症状によってだんだん自分の周りに敵が増えていくように感じます。
まずは人間関係の悪化を最小限にとどめる努力をしておかなければなりません。
プチうつの人ならその苦しさを何とかしたいと思っています。
休養が必要ですが、自分が弱いからだ、これ以上自信を失いたくないという思いが強いため、どうしても、休んだり、他人の力を借りることができません。結局、根本原因の疲労に対処せず、悪化させてしまいます。
プチうつの思考が、対処のきっかけをつかませてくれないのです。
人間には慣れの力があり、不調は不調で何とか社会に適応することができます。
同時にプチうつによくあるビクビクした反応も学習されてしまうのです。
プチうつが数年続くと、特有の症状が性格となってしまい、修正するのがなかなか大変になってしまいます。
プチうつを悪化させないために
お休みがとれたらまずはぐっすり眠ることです。
うまくお休みがとれた場合、何をすれば良いか。
何かリフレッシュするようなことを考えるかもしれませんが、まずは休養、睡眠をとることです。
若い人であれば2日ほどぐっすり眠れば、疲労がかなりとれ、体力が回復すると思います。
しっかり寝てください!
ただし、お酒の力を借りて寝ることは避けた方が良いです。アルコールは寝付きは良くても睡眠の質を低下させてしまい、逆に疲労を溜めてしまいます。
お酒を全く飲んではいけないということではなく、禁酒することでストレスが大きくなる人は、ビール350ml程の量を賢く利用するのが良いでしょう。
十分睡眠がとれたら次は好きなものを食べてみてください。
食事を美味しくいただけるということは、この上ない幸せです。
この時は、栄養バランスやダイエットなどあまり気にしなくて良いと思います。ただ、便秘は避けたいので適度なお米はとることをおすすめします。
飲み物については少し注意が必要です。
食事より手軽に摂れるため、砂糖やカフェインがたくさん入っているコーヒー、コーラ、強壮ドリンクなどは控えた方が良いです。
たくさんとりすぎると体調が元に戻りにくいからです。
できるだけ普通の水を飲むようにしましょう。
Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 11:34 / 院長コラム