ゴルフ肘の鍼灸治療

2016年6月5日

ゴルフ肘

ゴルフを楽しまれている方に多い症状がゴルフ肘という症状です。医学用語でいえば上腕骨内側上顆炎といいます。ゴルフのやり過ぎによる筋肉の疲労やスウィングがよくなかったりと原因はさまざまなものが挙げられます。また、ゴルフは比較的高齢になっても続けられる競技ですので、それに伴い筋力の低下によるゴルフ肘も増えております。

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・症例 60代 男性

定年を過ぎて時間があるときは毎日のようにゴルフの打ちっぱなしで練習して時にはラウンドを回る生活を1年ほど続けていた。ある時練習中に急に肘の内側に痛みが出た。痛みはそれほどひどくなく、少し我慢すればゴルフを続けられるということで特にケアなどせずにゴルフを続けていた。 するとだんだんと痛みが増してきてゴルフのスウィングもするのもままならなくなってきた。日常生活でも重いものを持つと痛みが出たため、整形外科を受診したところ上腕骨内側上顆炎と診断された。ゴルフの禁止と絶対安静と言われたが、どうしても付き合いでラウンドをまわりたいということで当院にご来院された。 治療経過 2週間後にラウンドをまわりたいということで1日おきに集中的に施術していきました。<1回目> 触診した結果、肘から下の前腕部分も筋肉の筋緊張も強い状態でしたが、肘から上の上腕部分の筋肉も筋緊張が強い状態だったのでそれらも総合的に施術していきました。 <2回目> 前回治療後、日常生活で重い物持った時などに痛みを感じることはなくなった。2週間後にラウンドをまわるまでは練習も控えていただき、重いものを持つ動作なども日常生活の中で控えてもらった。 <3~5回目> 日常生活で肘内側の痛みを感じることはない。 <6回目> ラウンドをまわった後に来院。痛みを感じることなくまわれたとのこと。

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは?

ゴルフ肘と聞きますとゴルフをする人がなる病気だと思いますが、ゴルフ肘のように肘の内側が痛くなる上腕骨外側上顆炎に罹ることは日常生活の中でも起こりえます。 上腕骨の内側にはゴルフ肘の原因となる橈骨手根屈筋と尺側手根屈筋、円回内筋などの筋肉が付着しています。 それぞれの筋肉の役割といいますと、橈側手根屈筋と尺側手根屈筋は手首を手のひら側に曲げる役割があり、そのほかにも橈側手根屈筋は橈屈(手首を親指側に倒す)、尺側手根屈筋は尺屈(手首を小指側に倒す)役割があります。 円回内筋は手首を内側に捻るいわゆるかいない動作の役割があります。

それらの筋肉がゴルフのやり過ぎやスウィングが悪かったりして痛めることによりゴルフ肘が発症してしまうのです。

橈側手根屈筋・・・手首を掌に曲げる筋肉です。手首を曲げる筋肉の中で一番強い筋肉であり、ゴルフのスウィングをする際にとても重要な筋肉のうちの一つです。

・尺側手根屈筋・・・上腕骨の内側上顆・尺骨から出て手の小指の方まで伸びていく筋肉です。これも手首を掌に曲げる筋肉です。

・長掌筋・・・上腕骨の内側上顆から出て手掌腱膜につきます。ゴルフではグリップ握ったりするときに作用する筋肉です。

・円回内筋・・・主に前腕部を内側に捻る筋肉です。ゴルフで使う以外にもペットボトルの蓋を開ける際やドアノブを開ける際にも使用する日常的にもよく使う筋肉です。

 

主な症状

動作痛 •スポーツではゴルフでスイングした際、肘関節内側に痛みを発症して最初は痛みが弱くてなにも処置せずに放っておく場合が多く、それでも続けていると痛みが強く出て日常生活でも痛みが出る場合もあるので注意が必要です。。

圧痛 •肘関節の内側を押すと痛みや痺れが出ます。

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ゴルフ肘の原因

ゴルフ肘(上腕内側上顆炎)の原因は、主に2つと考えられています。

ⅰ)間違ったスウィングでのオーバーユース

肘に負担のかかる間違ったスウィングを繰り返しているとゴルフ肘になってしまう可能性が大きくなります。具体的にはスウィングの際に肘を内側に絞り過ぎている方が多いように感じます。肘を内側に絞ると確かに肘の位置が固定されてスウィングが安定するかのように感じますが、それだけ圧力が逃げるあそびがないため肘に負担が集中する場合があります。また腕の力だけで力任せにスウィングする方にもゴルフ肘は多いです。力任せにスウィングすると安定性にかけてボール打つインパクトの瞬間に地面も打ち付けやすくなりその反動が肘の部分にあらわれるのです。

ⅱ)筋力低下

ゴルフは比較的高齢になっても楽しまれている方が多いスポーツです。歳を重ねるごとにどうしても筋肉量は減っていってしまいます。筋肉は関節の動きをサポートして関節運動を可能にしていますが、筋力が低下すると容易に筋肉の損傷や関節に負担がかかってしまいます。

東洋医学的観点

肘内側の痛みを東洋医学的に考えてみますと。肘付近の気血の運行がスムーズにいっておらず気血が滞り、痛みやしびれを引き起こしているものと考えられます。 肘内側の経絡の走行をみると、肘内側は「小腸経」あるいは「心経」の走行と類似しており中医学でいう「小腸」や「心」にもなんらかの不調があると考えられます。

病院で施される一般的治療

ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)は筋肉の使い過ぎによるオーバーユース症状の一つと考えられるので、第一に肘や手首などの安静を基本とされます。また、炎症を抑えるために一府薬や消炎鎮痛剤の内服が処方されることもあります。 あまりに痛みが強いと痛みを抑えるステロイドの局所注射、筋肉・関節を補助するサポーターなどで負荷を軽くする場合もあります。

当院の施術

当院では、痛みを抑える鍼灸施術や炎症を抑えるお灸または筋肉を緩める手技療法(マッサージや整体療法)を主体に治療していきます。

西洋医学的観点と上述のような経絡に沿ったツボを選定して施術します。をゴルフ肘(上

東洋医学的観点では、肘関節の気血の流れをよくする施術を中心に五臓六腑の「小腸」「心」に深く関係しているので、小腸と心関するツボを用いて小腸や心の機能を正常に戻す施術を致します。

それと並行して身体の自然治癒力を高める全体施術を加えることでより高い治療効果が期待できます。

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Posted by 鍼 渋谷α鍼灸整骨院 東京都 渋谷区 at 17:06 / 院長コラム

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