突発性難聴でお困りの方へ

2022年1月30日

難聴とは

難聴とは、音が聞こえにくかったり、全く聞こえなくなる症状です。耳の構造は「外耳」「中耳」「内耳」の3つに分けられ、それぞれの働きをしています。これら3つ、もしくは脳に何らかの障害が起こると難聴になります。音が聞こえにくい症状の中でも、音程(高音や低音)によって聞きにくさに差がある方もいます。手術や投薬等で完治することもありますが、聴力を補うために「補聴器」を使用する場合があります。音の聞こえに異変を感じたら、すぐに病院への受診をおすすめします。

 

 

難聴のタイプ

難聴は大きく3つに分けられます。それぞれに原因と治療法が異なります。自分がどのタイプの難聴なのか知ることが大切なのです。

 

伝音難聴

伝音難聴とは外耳や中耳に異常をきたして起こる難聴です。主に慢性化中耳炎や滲出中耳炎などの病気で引き起こされることが多いです。また、先天性の耳の骨の奇形や、外傷によって損傷を受けた場合にも伝音難聴になる可能性があります。聞きにくさの特徴としては、何かが詰まっているような聞こえ方で、大きな音でないと聞こえないといった特徴があります。多くの場合は、手術や投薬で症状が良くなります。

 

感音難聴

感音難聴とは内耳やそれより奥の神経、脳の障害によって引き起こされる難聴です。主に突発性難聴、メニエール病、加齢性難聴、騒音性難聴があげられます。突発性難聴、メニエール病などの急性難聴については、早期の治療で症状が改善する場合が多いですが、治療が困難な場合があり、聴力の回復が見込めない症例もあります。また加齢性難聴は音が聞こえにくいことにより、生活の質が著しく低下し、認知症になる確率が高いとされています。少しずつ症状が進行するため、日々の何気ない音の聞こえを意識しましょう。周りの家族の気付きも大切です。

 

混合難聴

混合難聴とは、伝音難聴と感音難聴の両方が合わさった障害により起こる難聴です。個人差がありますが、伝音難聴と感音難聴どちらの症状がよく出ているかを見極める必要があります。

 

突発性難聴とは

突発性難聴とは、突然に片方の耳が聞こえなくなる症状のです。まれに、両方の耳が聞こえなくなる場合もあります。感音難聴のひとつで、原因不明とされています。音が聞こえなくなるというと症状の他に、めまいや耳鳴り、耳閉感(耳が塞がったような感覚)が現れます。

 

突発性難聴の原因

突発性難聴の原因は明らかにされていませんが、ウイルス感染、血流障害やストレスや睡眠不足、過労など、自律神経の乱れも要因の一つと考えられています。突発性難聴になりやすい年代は4060代と仕事が忙しく働き盛りの人に多いのが特徴です。

 

難聴と鍼灸

当院での突発性難聴に対する施術は主に3つあります。

🔴耳周辺の血流障害の改善

🔴耳、首や肩周りの筋肉の硬直をほぐす

🔴自律神経の乱れを整える

また、東洋医学の考え方では五臓六腑の「腎」と耳は深い関係にあるとされているため、鍼灸では「腎」の機能を高めるための施術も行います。

 

有効なツボ

難聴、耳鳴りに効くツボ

●翳風(えいふう):耳たぶの下、あごの骨の後ろのくぼみ。

●会宗(えそう):前腕の外側で、手首から指4本のところにある。やや外側。

●下関(げかん):耳から指2本分前にあり、頬骨の下。口をあけるとくぼむところ。

●聴宮(ちょうきゅう):耳の穴の前にある軟骨、口を開けるとへこみができるところ。 

 

自律神経の乱れに効果があり、情緒を安定させるツボ

●風池(ふうち):首の後ろの筋に指を置き、生え際まですりあげ、左右の外側のくぼんだところ。

●天柱(てんちゅう):首の後ろの生え際付近。首の太い骨の外側のツボ。

●液門(えきもん):手の甲の薬指と小指の間。

 

腎に効くツボ

●腎兪(じんゆ):ウエストラインの1番細いところ。背骨から指2本分外側。

●太谿:アキレス腱とくるぶしの間にある。

●肓兪:ヘソから指1本分外側にある。

 

突発性難聴の前兆と対策

突発性難聴の前兆として、耳周りの痛み、
音が二重に聞こえる、耳鳴り、
過度のストレスを受けている、などがあげられます。
また、イヤホンをして音楽を聴く方も難聴になりやすくなる原因とひとつです。
こまめにイヤホンを外して休憩を取ること、
音量を下げるなどの対策をしましょう。

 

最終に

未だに明確な原因が明らかになっていない突発性難聴ですが、早期の治療で症状が改善することがあります。耳の異変を感じたら、病院への受診はもちろん、身体の内側から免疫力を高め、心身のバランスを整える鍼灸をおすすめ致します。

 

【症例①】

40代 女性 ピアノ講師

2週間前に突然左耳が聞こえなくなり、病院でステロイド治療をしたが完治せず1か月後に発表会があるのでそれまでに何とかしたいと来院された。

発症の2週間前から個人の練習時間を増やしてハードワークが続いていた。もともと重度な首肩こりや頭痛に悩まされており発症の前日には頭痛が激しく薬を服用していた。

仕事柄、耳が聞こえないのは困るので出来るだけ早く治したい。現在は耳の聞こえにくさと耳鳴りも気になる状態。

治療

◇1回目

自律神経測定器では精神的ストレスと交感神経がかなり高い結果となった。触診では全身の緊張がみられたが特に側頭筋、咬筋、胸鎖乳突筋に異常な筋緊張があった。

まずは仰向けで自律神経を整える施術を行い、次にうつ伏せに寝てもらい首肩こりと全身の緊張を取る施術を行った。最後に横向きに寝てもらい耳に対する治療を行った。

術後は耳の聞こえは大きく変わらないが、身体が軽くなり頭がすっきりしたとおっしゃられた。

◇2回目

5日後に来院。前回の翌日に耳鳴りが小さくなった。日頃感じていた頭重感も半減している。

前回後、怠さなど見られなかったため効果を優先し刺激量を上げて施術を行った。本人的には「これくらいの方が気持ちが良い」ということでしっかりと刺激を入れた。

◇3回目

3日後に来院。耳鳴りは減ったが聞こえにくさが残る。首肩こりや頭重感はあまり感じなくなった。

今回は耳中心の施術を行った。前回の刺激量でも問題なかったので耳のツボにパルス通電を行った。

◇4回目

7日後に来院。耳の聞こえも改善されてきたがまだ万全ではない。3回目と同じように施術を行った。

◇5回目

7日後に来院。耳の聞こえが8割くらい戻ってきた。今回も耳中心の施術を行った。

◇6回目

耳はほぼ完治した。最後に全身の治療を行いたいということで全身施術を行って治療を終えた。

今回のケースでは刺激を受けきれる方だったことと元々の回復力が高かったこともあり治療がスムーズに進みました。慢性的な首肩こり・頭痛があったため日頃から高ストレス状態だったと思われます。今後は定期的にメンテナンスを行い体調管理を行うことを勧めました。

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Posted by 鍼 渋谷α鍼灸整骨院 東京都 渋谷区 at 14:51 / 院長コラム

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