2022年2月24日
頭痛は人によってかなりの頻度で出現し、我慢できないほどではない痛みが続くので人によっては軽視しがちです。
しかし痛みというのは体からのSOSのシグナルとして出現しているため放置して良いものではありません。
頭痛には種類があります。
なんらかの原因によって脳の血管が急激に拡張して起こっているものが
【片頭痛】です。
これは脳の血管が拡張することによって三叉神経を刺激する物質と刺激を引き起こす炎症物質と2つの要因が出現することで血管が拡張し症状が発症します。
またストレスから解放されたときにも出現しやすく休みの日に出現しやすかったり、睡眠不足や疲労、音や光などの刺激によっても引き起こされます。
他には【緊張性頭痛】というものがあり、これは首や肩の筋肉が緊張を起こしたり頭周りの筋肉が緊張を起こすことで発症します。
筋緊張によって血流が悪くなることによって筋肉の内部に老廃物が溜まることで周りの神経が刺激され痛みを起こします。
緊張性頭痛の原因は先ほどの片頭痛とは違い肉体的・精神的なストレスが原因であることが多く、デスクワークなどで同じ姿勢をずっと行っている人に起こりやすい症状となっています。
またうつなどの精神疾患や混合型もいるので注意は必要です。
片頭痛の特徴としてこめかみのあたりから目元にかけて心臓の拍動と同じリズムで痛みが出現します。
また頭の位置を変えることによって痛みが増悪し音や光、匂いなどにとても敏感になることも特徴です。
症状がとてもひどい場合、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。
緊張性頭痛の場合は無理な姿勢を維持したり、長時間同じ姿勢をとることによって目の疲れや倦怠感とともに痛みがでることが多いです。
特徴としては後頭部や首から頭にかけてギュっとしめつけられる痛みが出ることが特徴です。
片頭痛と緊張性頭痛では対処方法が異なります。
偏頭痛の場合、血管が拡張し症状が出現しているので入浴など血流をよくしてしまうと余計にひどく症状が出てしまいます。
ですので、冷たいタオルやアイスノンのようなもので冷やしてあげることによって症状が軽減していきます。
また光や音に敏感に反応してしまうので暗めの部屋で横になることをオススメしています。
他には症状は血管がひろがっていることによって起こっているのでコーヒーや紅茶などでカフェインを摂取するのも良いでしょう。
ただしカフェインを摂りすぎることによって体に負担をかけ、より症状が悪化する場合があるので注意が必要です。
緊張性頭痛の場合は偏頭痛とは違い、筋肉の緊張によって血流に問題が起こり出現するのでマッサージや入浴などはオススメします。
ストレッチや首や肩を同じ姿勢を定期的に行い、長時間同じ姿勢を続けないことを心がけましょう。
また睡眠をとる際に枕の高さが低すぎたり高すぎたりしていると知らず知らず首に過度な負担をかけてしまうことになります。
そうなってしまうと日常でしっかりほぐしていたとしても睡眠時間分同じ姿勢を続けることになりますので日中の努力が水の泡になってしまいます。
身体のケアは面倒ですがやればやるだけ生活の質が上がり、よりよい日常生活を送ることができます。
体調を崩してからでは回復まで時間がかかりますので崩す前にしっかりとケアをして体調管理を行いましょう。
Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 13:49 / 院長コラム