2022年2月28日
現代社会において頭痛でお悩みの方は多いかと思われます。
ある調査では日本人の4人に1人が週1回以上の頭痛を感じています。
なぜ頭痛が起きているのか原因を知っていますか?
実は頭痛にも種類がたくさんあります。
特に明確な病気があるわけでもないのに起こる頭痛。
代表的なものでいうと偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、そして少し特殊な「一次性運動時頭痛」というものがあります。
頭部の血管が拡張することによって起こる頭痛。
ストレスや刺激の強い特定の食べ物で誘発されやすい。
痛みがつよく吐き気が伴うこともあります。
女性に多い。
【対策】
・睡眠をしっかりとるなど規則正しい生活をする
・痛みが出たら首や頭部を冷やす。
→温めるとより血管が拡張し逆効果に。
首、肩こりや食いしばりなどで頭部が締め付けられるような痛みが起こる頭痛。
長時間スマホやパソコン作業などで姿勢不良が続くと
頭部から肩にかけて血流が悪くなることで誘発されやすい。
精神的ストレスで食いしばりが起こる人は多い。
【対策】
・長時間同じ姿勢を取らない。
・マッサージやストレッチで筋肉の緊張を取る。
・首や肩まわりを蒸しタオルなどで温める。
原因は明らかにはされていませんが
目の後ろを通っている内頸動脈が拡張することによって起こる頭痛と考えられています。
目をえぐられるような激しい痛みであることが特徴。
1度症状が続くと1,2ヶ月は続くことも。
男性に多い。
【対策】
・痛みが出ている時期は飲酒や喫煙を控える。
激しい運動によって誘発されるズキズキと拍動性の頭痛。
MRIなどで病変を伴うものは除外し、
基本的に運動時にだけ起こり、運動時以外には起こらないのが特徴です。
特に高所や暑い環境下で起こりやすい傾向にあります。
また激しい運動や高負荷なトレーニングをしている方に多い症例です。
~運動時に起こる頭痛のその他の原因~
高血圧に伴う頭痛
脳圧亢進に伴う頭痛
動脈の拡張に伴う頭痛
無酸素脳症に伴う頭痛
などがあります。
なお頸部上部に先天性の奇形(キアリ奇形)があると
運動時に頭痛が起きやすくなります。
何らかの病気が原因で起こる頭痛。
アルコール性によるもの、くも膜下出血や脳腫瘍など危険な病気でも
起こりうることがあります。
このような病気はバッドで殴られたような激しい頭痛や意識障害、言語障害など
生命に関わる症状が出るので重症化する前に早急に病院で検査・手術が必要です。
・薬物療法
・神経ブロック注射
※2次性頭痛のような病気のものは除く
姿勢不良によって
頭皮、首肩、背中など筋肉の硬さが強い方が多いので
まずは筋肉の緊張状態を取り除く治療を行っていきます。
※治療が必要な筋肉
【頭】
前頭筋
作用:眉弓を引き上げて前頭部に皺をつくる。
側頭筋
作用:咀嚼筋。下顎を引き上げる。
【首】
後頭下筋群
作用:眼球運動、瞼の保持、ピントの調節をする。
胸鎖乳突筋
作用:頭部の前方移動。頸部の伸展、回旋をする。
頭板状筋
作用:頭頸部の伸展、回旋をする。
【肩、背中】
肩甲挙筋
作用:肩甲骨の挙上をする。
僧帽筋
作用:肩甲骨の上方回旋、内転をする。
菱形筋
作用:肩甲骨の内転、下方回旋をする。
広背筋
作用:肩関節の内転、内旋、伸展をする。
小胸筋
作用:肩甲骨の前傾、下方回旋、肋骨の挙上をする。
大胸筋
作用:肩甲骨の内転、内旋をする。
これらは一部の筋肉ですが頭痛を起こす方は
このような筋肉に硬さが強い傾向があります。
またストレスによって自律神経が乱れている
可能性もあります。
当院では、自律神経を測定しその結果を元に
一人一人に合わせた治療を行います。
ぜひ症状の緩和を実感して頂けたらと思います。
Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 19:50 / 院長コラム