胃腸の弱さと胃に効果的なツボ

2022年3月12日

日本人が胃腸の弱い原因

 

日本人は胃腸が弱いと言われている理由をご存知ですか?

日本人は欧米の人たちよりも遺伝的に内臓脂肪がつきやすい体質だからだそうです。

昔は野菜や魚を中心とした食生活を送っていたため、皮下に脂肪を蓄える能力が弱く内臓を支える筋力も弱いため内臓脂肪を蓄え内臓を支えるようになったからだという説があります。

 

胃腸に関係する病気や症状はさまざまで

  • 胃・十二指腸潰瘍
  • 萎縮性胃炎(ピロリ菌感染症)
  • 逆流性食道炎
  • 機能性ディスペプシア
  • 食道・胃静脈瘤破裂
  • 急性胃粘膜障害(AGML)
  • 感染性胃腸炎
  • アニサキス症
  • 胃けいれん
  • ストレス性の胃痛

など上記のような病気や症状があげられます。

 

当院で治療実績があるものとしては

  • 機能性ディスペプシア
  • 食道・胃静脈瘤破裂
  • 胃けいれん
  • ストレス性の胃痛

これらの症状が通院されて改善または軽減された実績があります。

また原因不明の食欲不振なども当院で治療を行い変化がみられました。

 

東洋医学的にみた胃腸の症状

胃腸の機能は五臓六腑の脾胃、ストレス感受性は五臓の肝(かん)と深い関係にあります。

 

 胃は六腑の一つであり、飲食物を受け入れ(受納)、消化し(腐熟)、食べた物を人体に有用な形(清:せい)に変化させます。そしてその清を脾に渡した後、残りのかす(濁)を下の小腸・大腸に降ろします(降濁)。

 

 脾は五臓の一つであり、清を吸収して気血を生成し、全身に輸送していきます(運化)。胃の降濁作用に対し、脾は清を肺に持ち上げ(昇清)、運化します。

 

 肝も五臓の一つであり、体の諸機能を調節(疏泄:そせつ)します。自律神経系や情緒の安定、気血の流れと深い関係があります。脾胃の消化吸収機能も、肝が調節しています。

 

胃に関係する治療

鍼灸には陽明胃経という経絡があります。

経絡というのは簡単に説明すると線路のようなものでツボは駅になります。

身体の不調というのはこの経絡が滞ったりすることによって起こると考えられています。

このツボですべてが改善というものはなく、お一人お一人症状が違いますので体をしっかりと整えてということが大前提とはなってきますがよく使われるツボをご紹介いたします。

 

  • 足三里

 

このツボは胃経のなかで1番有名といっていいかもしれません。

名前の由来はこのツボを押せば三里(約1キロ)歩けると言われていて松尾芭蕉の俳句にも登場していた、と言われています。

胃への効果としては胃腸の調節として使われることが多いです。

ですので消化・吸収・排泄といったような機能に対しても効果的です。

鍼灸は科学的根拠がないと言われることがありますが、最近ではハーバード大学や日本の大学でも研究がされていて少しずつですがツボの効果というのが証明されています。

皮膚への刺激でもある程度の効果が得られますのでご自身で押さえてみてもいいでしょう。

 

足三里の場所は膝のお皿の横にある脛側くぼみのところから指3本分下でとります。

そのあたりで押さえてズンとするような感覚や痛みがあればそこを押して刺激しましょう。

 

胃腸の症状は、程度によっては数回で改善するものがあります。

こういう症状は鍼灸受けてみてもいいのか?と思う症状でも効果がみられることがございますのでお気軽に治療を受けにきていただければと思います。

 


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 18:23 / 院長コラム

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