2023年5月26日
うつ病に対しての鍼灸治療
うつ病とは日常生活に支障が出るほどの強い気分の落ち込み、意欲の低下などの精神症状とともに不眠や身体が常に重だるいなどの身体症状が現れる病気です。
気分とうつ病の違い
誰しも日常生活で気分が落ち込んだり、憂鬱になることはあるでしょう。
しかし一般的にそのような感情は一時的で、気分転換をしたり、ある程度時間が経過すると
次第に回復していきます。
その一方でうつ病は気分が落ち込むような明らかな原因が思い当たらない事が多く、
気分が回復しなかったり、身体症状が進むと、学校や仕事にいけなくなったりと日常生活で大きな支障が起きるのできちんと治療することが必要です。
うつ病を引き起こすきっかけ
うつ病がどのような原理で起きるのか未だにわかりませんが、
脳の神経伝達物質が関係しているといわれています。
具体的に言うと、セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンなどの脳の神経伝達物質が減少することによって感情や意欲の低下が起こります。
また、学校や職場での人間関係のトラブル、受験や仕事の失敗、引っ越し、結婚、出産等
環境が大きく変化するタイミングでストレスが生じ、うつ病を引き起こすきっかけになることが知られています。
うつ病になりやすい性格としては
真面目で自分に厳しく、常に人に気を遣っている、本音を話せないなどがあげられ、
ストレスを受けやすいと考えられます。
うつ病の主な症状
精神症状
意欲の低下、不安感、イライラ、気分が落ち込む
口数が少なくなる、無表情になる など
身体症状
首肩こり、腰痛、頭痛、倦怠感、
睡眠障害、食欲不振または過食
体の力が抜けないまたは入りすぎる
指先の細かい動きはしづらくなる など
うつ病に対しての一般的な治療
うつ病に対しての一般的な治療だと薬物療法と精神療法がメインになります。
主に使われる治療薬は抗うつ薬と睡眠障害が出ている方には睡眠薬がほとんどです。
この薬は継続して飲む必要があり、日中にだるさなどの副作用も出やすいです。
精神療法には認知行動療法や対人関係療法などのより専門的な治療法があります。
また、経頭蓋磁気刺激治療法(TMS)といわれる、
頭部に、磁気を照射して、脳の働きを正常に戻すことでうつ病を改善する方法などもあります。
ただ効果が一時的だったり、副作用があったり、身体の症状が改善されなかったりと効果は個人差があると思われます。
うつ病に対しての鍼灸治療
うつ病の治療に対しては副作用のない鍼灸治療がオススメです。
うつ病になってしまう方はストレスをうまく対処することができず、自律神経の乱れが関係しています。
考えすぎて寝れなくなってしまうメンタル面の要素もあれば、日中元気に動けない、肩や腰が常に痛いなどの身体症状だけが強く出てしまう方もいます。
鍼灸治療は自律神経を整えることに効果があります。
自律神経を整えることで、
睡眠の質が高まったり、体がスッキリして元気になったり、薬などを使わず、自然治癒力の効果で体が変化します。
当院オススメ!ヘッドスパ鍼
当院では身体の鍼灸治療に加えて頭の治療に特化したヘッドスパ鍼もうつ病の治療にオススメしております。
頭の治療をすることで脳の神経伝達物質が活性化し、不眠や抑うつ感などの症状に効果があります。
※ヘッドスパ鍼とは?
頭皮に特化した施術メニューになります。
後頭部から前頭部まで頭皮全体に鍼とパルス通電で電気を流します。
・体の症状よりも頭が辛い
・頭皮を緩めてスッキリしたい
という方にお試し頂ければと思います。
Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 13:32 / 院長コラム