頚肩腕症候群

2016年6月17日

症例

30代 女性

出張による長時間の移動やパソコン作業などで首肩こりに長年悩まされていた。整形外科で受診してもレントゲン検査などで特に異常は見られず湿布薬を処方されるだけだった。ここ最近、仕事でもストレスも強く、痛みも腕の方まで強く感じていたためなんとか痛みを和らげてほしいと当院にご来院された。痺れ症状は特になく、腕の重だるさなどはある。

治療
仕事でのストレスや忙しからくる睡眠不足なども重なり、首肩ばかりでなく身体全体の調子も整える必要を感じたため、初診時に自律神経測定器で自律神経のバランスを測定した上で治療を行っていきました。
1回目の治療後、すぐに変化があって治療前の首肩の痛みはだいぶ軽減された。2~3日後に状態は戻ってしまった感じだが、一番最初の痛みよりは楽とのこと。
2回目の治療後、仕事中に疲れて首肩こりを感じることが少なくなった。3回目の治療後、仕事の合間や自宅などでも軽いストレッチを行うようになって首肩の痛みはほぼなくなった。重だるさはまだ残っている。
4回目以降は、仕事が忙しく首肩がつらいなと感じた時だけご来院されています。

 

頚肩腕症候群とは

頸肩腕症候群とは、いわゆる肩こり・首こりのことを指します。頸とは首のことで、首や肩、腕にかけてコリや痛みなどの総称です。症状には、痛み以外にも痺れ脱力感手指の冷感などもあります。

基本的に病名があるのに頸肩腕症候群とは言われません。診断名がつくヘルニアや変形性なども広い意味では含まれますが、頸肩腕症候群と診断名で使われる時は、MRIやレントゲンなどの検査をして異常が見つからない時につきます。自覚症状が主で他覚所見に乏しく原因がわからないことが頸肩腕症候群の特徴です。

好発年齢は、30代から40代で性別は女性に多く見られます。男性の方が、女性よりも筋力が強いというのが理由だと思われます。

ストレスや筋疲労、生理的な軟骨のすり減りなど様々です。お仕事でも長時間のデスクワークなどパソコン作業する職種や腕や肩などの上肢をよく使う職種の方に多く見られます。新入社員さんよりも中堅ぐらいの社員さんが当院では多く見られます。

頸肩腕症候群は、歴史的に上肢を繰り返し使う業務で多く見られ、「凝り」や「痺れ」、「疼痛」、「鈍痛」などの不快感を職業性として産業医療の分野で確立してきましたが、病態生理などが十分でないために労働基準法などでは用語だけが残存しています。このことから、頸肩腕症候群は、心因性因子の関与自律神経失調による関与が濃厚な場合もすくなからず混入しています。

頸肩腕症候群の治療では、他の病気がないことも重要です。ヘルニアなど他の病気で痛みが出ているものを頸肩腕症候群として治療すると問題が起きますので、しっかりとした鑑別が必要になる場合があります。

頚肩腕症候群

頸肩腕症候群の鍼灸治療

頸肩腕症候群の中医学的な考えは、身体の外から寒の邪気が入り発症するものと血や体液に関係するの作用が弱まったことで発症するものがあります。

首や肩などは体表が外に出ているので風寒の邪気を受けやすいです。寒冷刺激が多い職場だとこのタイプが多くなります。

肝と腎は関係が深く、肝腎同源とも言われています。腎は、過度の労働や、冷え、精神的ストレス、加齢による腎気の虚損などが原因となり肩こりが発症します。腎によるものは、慢性化しやすいです。

また肩の症状は、中医学的にもたくさんの要因が関係しやすいので、実際に症状や体調を問診しながら病証を決めていくことも多いです。

首の鍼灸治療

 

 

トリガーポイント療法

トリガーポイントとは、「痛みの引き金となる点」という意味で、痛みを感じている場所とは異なる場所に痛みの原因が存在するということです。例えば、下肢の大腿部や下腿部に痛みを感じていたとしても臀部の筋肉に原因があり、臀部のトリガーポイントを治療することで下肢の痛みがなくなります。トリガーポイント療法は、筋肉由来の痛みにとても有効です。筋肉由来の症状は、痛みだけでなく痺れやかゆみ、冷感などの異常感覚も起きます。頸肩腕症候群は、筋肉のコリや筋肉内の血流の悪さからきますので、トリガーポイント療法が効きやすいです。

トリガーポイント療法は、物理療法やストレッチ、マッサージなどと鍼以外でも行われます。鍼治療は、他の治療法に比べて

①短時間で高い効果を得られやすい
➁副作用が少ない
③ポイントを治療できる

と利点があります。

頸肩腕症候群の鍼灸治療として、トリガーポイントに置鍼または、刺鍼した鍼から電気を流します。

トリガーポイント由来の症状であれば受けていただいた日に効果を実感していただけると思います。

 

自律神経療法

頸肩腕症候群には、自律神経失調も関係していると考えられています。自律神経のバランスが崩れていると痛みを強く感じることや症状の悪化、回復が遅れるといった悪循環に陥ります。自律神経が乱れると自然治癒力をうまく発揮できません。症状を治していくには、自律神経治療が必要になります。

当院では、初めに自律神経測定器で自律神経のバランスを確認します。交感神経と副交感神経のバランスや身体的ストレス、精神的ストレスなどを測ってその方その方に合わせた治療を行います。

鍼とお灸を使って小一時間治療することで自律神経を整えていきます。

自律神経測定

骨格矯正

頚椎椎間関節や肩甲骨の動きなど関節間の動きが悪いことでも、血流の悪さが起きます。

関節間の動きを取り戻すように矯正を行います。瞬間的な力を入れる矯正法ではないので、痛みはありません。

頚椎や上肢の関節を整えると首や肩の動きが改善されて動きやすくなります。

正しい位置に戻した後は、良い癖をつけるために姿勢を指導して、日頃から注意していただきます。良い癖がつくと再発防止や疲れにくくなります。

 

自律神経療法を行って自然治癒力を高め、トリガーポイントで患部の症状改善をしていき頸肩腕症候群を治療して行きます。その方に合った治療法を致しますので、もし鍼が苦手な方は問診時に言っていただければ他の治療法で行っていきますのでご安心ください。

頸肩腕症候群でお悩みの方は渋谷α鍼灸整骨院へお越しください。


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸整骨院 東京都 渋谷区 at 12:26 / 院長コラム

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