変形性膝関節症の症例報告

2017年2月2日

【症例】

90 女性

 

20年近く前に膝の痛みが現れて来て、整形外科受診。

レントゲン写真から、軟骨がすり減って来ているために痛みが出ていると言われ、変形性膝関節症の診断。

 

当初は痛みが弱かった事と、日常生活に大きな支障がなかったために、手術はせずに痛み止めなどで経過観察することに。

 

リハビリなどもやっていたそうですか、しかしなかなか痛みは改善しないままでした。

 

そしてそのうちに軟骨のすり減りが強くなり、徐々に膝の変形も現れてきました。

初めて来院された時は右膝の内反変形(O脚)がかなり進んでいて、杖に過剰に体重をかけて何とか歩いている様子でした。

 

その頃には日常生活にも支障が出ていて、何回か転倒されていたり、歩行も杖を使い、なおかつ見守りが必要な状態でした。

 

そのため段々と活動範囲も狭くなり、脚の筋力も落ちていき、ますます歩けなくなってしまっているとの事でした。

 

もともと歩くのが好きな方だったので、

「以前のように自由に歩けるようになりたい」とのご希望がありました。

ご家族としても、

「このままだとまた転倒して骨折してしまうのではないか」との不安がありました。

 

【評価と治療(初回)】

膝以外には特に不調はないとの事であったので、まずは膝周りをチェックしました。

 

すると腿の真ん中の内側と、スネの真ん中の外側に、異常に過敏な部分(ツボ)がありました。

まずはそこを徹底的に緩めました。

直後に痛みが軽減し、歩行も楽になった様子でした。

 

そこで治療を終わり、1週間経過を見てもらいました。

 お灸治療

【評価と治療(2回目)】

1週間後、再度来院された時に経過を聞いてみると、

治療した次の日までは調子は良かったけれど、その後にまた痛みが戻ってきてしまったとの事でした。

 

このように直後には効果が現れても、すぐに戻ってしまう場合は、痛みの「真の原因」にアプローチ出来ていないために起こります。

 

ですので、今回は別の経絡をチェックしました。

すると今度は足首の外側と、親指の内側に異常な部分がありました。

そのため今回はそのツボをしっかり緩めると、やはり直後に痛みが軽減しました。

 

【評価と治療(3回目)】

今回はスケジュールの関係で2週間空いてしまいましたが、経過を聞いてみると、

治療後1週間は調子が良かった、でもまた徐々に戻ってきてしまったとの事です。

 

前回のツボも痛みの「真の原因」ではありませんでした…

 

ですので今回もまた別の経絡をチェックしました。

脚を縦に流れる経絡は全てチェックし、治療したけれど思うような結果が出なかったので、

今回は方向性を変えて、脚をラセン状に取り巻くラインをチェックしました。

 

すると足首の内側とスネの下方の外側に異常な部分がありました。

これまで見てきたツボの中でも最も過敏で硬くなっていました。

ですので緩めるのに時間がかかりましたが、しっかりと緩めたところ…

 

「あれ、全く痛くない!何で

とのお言葉を頂きました。

 

歩行もスムーズです。これまでは痛みが軽減しても完全に取れてはない感じでしたが、今回は全く痛みが無くなりました。

 

しかしまた痛みが戻る可能性があるためまた経過を見てもらう事にしました。

 

【評価と治療(4回目)】

今回もスケジュールの関係で3週間空いてしまったのですが、

なんとこの3週間、全く痛みが出ていないとの事。

痛みがないので歩行もスムーズになったそうです。

 

そして表情も初回の時に比べて穏やかになり安心されている様子でした。

 

こういった瞬間に立ち会えるのが、治療家として最高に嬉しいです。

 

念のため前回治療した部位と、そのライン上にある他のツボもチェックし、緩めました。

 

現在も月に1回、メンテナンスを兼ねて治療していますが、痛みは全く出ていないとの事です。

 

痛みが無くなってスムーズに歩けるようになって、本当に良かったです。

 

 

【高齢者の膝痛】

高齢の方の膝痛では、軟骨のすり減りが多くのケースで見られるため、変形性膝関節症と診断される事も少なくありません。

そして余りにも痛みが強かったり日常動作に支障があるようですと、人工関節の手術も行われる事があります

 

手術後、数年は痛みが無くなる事もありますが再発する事が多く見られます。

 

手術しないケースでも、効果的な治療はなく、痛み止めの湿布やマッサージ、腿を中心とした筋力トレーニングで経過を見る場合が多いです。

 

しかし痛みが改善しないまま、何となくその場しのぎの治療でこれまで過ごして来たとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

 

【軟骨のすり減り】

結論から言ってしまうと、膝の軟骨がすり減っているから膝の痛みが起こるわけではありません。

なぜなら軟骨には神経が無いので痛みを感じない事、手術を含めた軟骨に対するアプローチをしても再発してしまう事などから明白です。

 

【膝周りの筋力低下】

また腿の筋力が弱っているからでもありません。

膝周りを中心に下肢や体全体の経絡のバランスが崩れていて、筋肉が本来の力を発揮出来ないために、一見筋力が低下したようになってしまうのです。

ですので筋力が弱っているからではなく、痛みの原因となっている経絡のアンバランスが、筋力の正常な発揮をも妨げているという状態なんです。

原因と結果が逆なんです。

 腸脛靭帯炎

【変形】

確かに膝の変形があるケースは多いです。しかし手術しても痛みが再発しますし、逆に変形があっても痛みは良くなります。

変形のために、ある経絡に過剰負荷がかかるのでバランスを崩している事はよく見られますが、そのバランスを整えてあげれば痛みは改善します。

 

【変形性膝関節症と診断されても…】

軟骨がすり減っている…

手術しないと良くならない…

手術したのにまた痛くなってしまった…

歳だから良くならないと言われた…

リハビリをやってもちっとも良くならない…

歩けなくなるんじゃないかと不安だ…

 

大丈夫です。

これまでそう言われて10年以上痛みを抱えていても、痛みが改善し日常生活も改善された方をたくさん見て来ています。

 

膝の痛みでお辛い方は、是非一度当院へご相談下さい。


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸整骨院 東京都 渋谷区 at 20:05 / 院長コラム

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