関節リウマチの鍼灸治療

2017年2月13日

関節リウマチ

 

三十代から六十代の女性に多く見られ日本では70万に程で人口の割合では約0.4%の方がこの病気にかかっているといわれます。

リウマチは自己免疫疾患で、本来は自分の身体を守るはずの免疫が何らかの異常で自分自身を攻撃してしまう病気です。

この免疫が関節に働くと痛みや腫れを引き起こして次第に変形していきます。全身の関節に働くため生活していくのも困難になるほどです。

関節リウマチは関節内の関節滑膜にリンパ球やマクロファージなどが産生するサイトカインによって炎症反応が引き起こされるのが病因になります。

この炎症が進むことで関節の骨や軟骨が破壊されてしまいます。

関節リウマチは原因が明らかになっていません。そのため根本的な治療法がないため長期にわたって症状がでるのも特徴です。

 

原因

リウマチの原因は明らかになっていませんが、分かっているところもあります。

遺伝子的素因

発症した方の三親等以内での発症率が高く30%以上にもなることが調査で分かっています。

遺伝的要因が無くても発症するため必ずしも遺伝的要因が関係するとも言えません。環境など後天的要素も発症に関係しているのではと考えられています。

 

免疫調節機構の異常

外部からの非自己を攻撃して守るはずの免疫システムが何らかの異常で自己を攻撃して破壊してしまうと考えられています。

 

女性ホルモンの影響

女性ホルモンにはサイトカインを活性化させる作用があると考えられています。閉経して女性ホルモンが分泌されにくくなると発病率も下がることが分かっています。

 

感染症によるもの

最近の研究では感染症が原因になっているというデータもあります。

 

症状

リウマチは徐々に進行して病気です。初期症状ではこわばりや力が入らない微熱などが見られます。ただ風邪などでも同じような症状が見られるため見過ごしやすくなります。

リウマチの症状は緩解と増悪を繰り返して徐々に進行していきます。

初期症状

力が入らない

身体の重だるさ

微熱

などが見られます。進行してくると関節現れてきます。

朝に手足の関節がこわばる

手指関節の腫れや痛み

関節は左右対称に起こりやすく指では第2や第3にみられやすいです。

徐々に全身の関節にも同じような症状が見られます。

関節の変形が始まり症状も強く日常生活に支障がでてくる場合もあります。

関節の変形

ボタン穴変形・・・手の第2関節である指が曲がる状態。

スワンネック変形・・手の第3関節が変形すると白鳥の首の様に曲がった状態になります。

尺側偏位・・・親指以外が常に小指側の方に曲がってしまう状態。

 

手足以外に起こりやすい場所

膝関節

股関節

頸椎

肘関節

 

 

鍼灸治療

WHO(世界保健機関)によって鍼灸治療はリウマチに代替療法としての有効性が認められている疾患です。

患部の治療と全身を整える治療を同時に行ないます。

鍼灸には鎮痛作用と炎症を抑える効果があります。患部の進行を止めるよう鍼やお灸を使って治療します。

全身治療では、東洋医学からの視点で五臓六腑の機能低下を治して身体のバランスを整えます。関節リウマチは免疫システムが何らかの異常になってしまった病気なので乱れてしまった全体のバランスを整える事が重要であると考えています。

全体のバランスは自律神経と関係が深いため交感神経と副交感神経を整えるよう治療します。

 

 

関節リウマチの東洋医学の考え方

東洋医学の視点からリウマチを見ていくと、その原因は「経絡の詰まり」にあります。

しかし通常の疼痛疾患と比べ、様々な経絡が滞りそして根深い状態にあります。

 

リウマチにおいて経絡が詰まる原因は主に3つの邪気です。邪気とは外側から体内に入ってくる、体に悪影響を与える気です。

3つの邪気とは「風邪」「寒邪」「湿邪」です。

 

風邪

風邪は発病すると進行が早く、患部が固定せず症状が出たり消えたりする、体が震えたり痙攣したり、ふらつくようなめまいが出るという特徴があります。

 

寒邪

寒邪の特徴は何と言っても体の陽気を奪い冷やす事です。

冷えは経絡はもちろん、筋肉や血管を収縮させるため、引きつりや循環障害を起こします。

 

湿邪

湿邪が関節に停留すると、重く痛んで動作が障害されます。また湿邪は重くて沈む特徴があるので、経絡を詰まらせ長く居座る特徴があります。

 

これら3つの邪気が合わさると、関節を中心に痛みを出し、長期間続いてしまいます。

 

通常は1つか2つの邪気が侵入してきても、体の抵抗力で追い出します。

しかし気血が不足しエネルギーが足りないと、簡単に邪気の侵入を許すだけでなく、それらを追いやる事が出来ません。

すると、「風寒湿」の邪気が体に留まり、あらゆる経絡が滞り、関節を中心に症状を出します。

 

そして最終的に経絡の滞りが続くと、「」だけでなく「」が滞り「瘀血」を形成します。

瘀血が出来ると症状が長引き、また相当鋭い強い痛みが出たり、夜間痛が出るのも特徴です。

 

治療法は、3つの邪気を取り除き、瘀血を取り除きます。そして詰まりの出ている経絡の詰まりを解消することで痛みを取り除くようにします。

そして根本にある気血の不足を補い、邪気を取り除く力を補います。

自律神経治療

身体のバランスを診るには自律神経を調べる事が重要です。自分では動かせない内臓や血管など全身をコントロールしてくれるのが自律神経です。

この自律神経は免疫にも深く関係してバランスが崩れると免疫のシステムも崩れます。

免疫システムを正常に近づけるため自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを器械によって調べてから治療します。

当院では自律神経バランスを計測する器械があるため客観的に自分の状態を調べられます。

このデータを定期的に計測してその都度その都度治療内容を変えて効果的な治療を行ないます。

 

 


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸整骨院 東京都 渋谷区 at 21:13 / 院長コラム

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