2017年2月20日
筋肉や関節の痛みを得意とする治療院では、身体の歪みを重要視しています。
身体が歪むことで必要以上に筋肉が硬くなって様々な症状を引き起こします。
・骨盤が歪むと腰痛や座骨神経痛様症状、膝の痛み
・背骨が歪むと肋間神経、五十肩、肩こり
・頸椎が歪むと頭痛、腕の痺れ、めまい
身体全身が上手く機能すると上記のような症状は出にくいです。加齢やストレスによる柔軟性の低下は生理的老衰減少として難しいですが、歪み由来の症状は治療して改善する事が出来ます。
頸椎の捻挫によるものと筋肉の挫傷によるものがあります。
睡眠中に繰り返し外力がかかるため筋肉か関節が損傷します。
この寝違えで多いのが身体の柔軟性が低下して上手く寝返りが出来なかったり、一つの関節に負担がかかるようになってしまった事が原因です。
関節や筋肉は単体では働きません。一つ一つが合わさって動きになります。上下の関節や関係する筋肉が硬くなれば、当然その働きが近くの関節や筋肉が補うことになります。
本来の働き以上に負担がかかればいずれ損傷します。
寝違えもどこかに歪みがあって最終的に損傷するわけなので、痛む場所だけ治療しても回復が遅いだけです。
原因になったところも一緒に治療する事で治癒を早めていくことができます。
骨盤周囲の状態が大切です。腰痛を抱える方は、必ずと言っていいほど臀部(おしり)が硬くなっています。腰は本来可動域が狭く、臀部の影響を大きく受けます。
臀部にある筋肉を治療することで腰の痛みが取れることが多いです。
ぎっくり腰は臀部や上の背中の硬さが関係します。臀部や背中を緩めるだけで痛みが減ります。
関節の損傷の場合は寝違えでも書きましたが、上下の胸椎や仙腸関節、股関節の機能が大切になります。
関節に歪みがあると可動域の減った方は負担がかなり大きくなって損傷に繋がります。
腰の歪みは太もも裏の張りによって分かります。前屈みになって突っ張った方が悪いと言えます。自分自身で確かめて、悪い方の股関節や下肢を良くストレッチする事で呼予防する事ができます。
肩の動きは背骨の真ん中辺りから始まります(厳密には骨盤)。
胸椎と腰椎の間を整えるだけで肩の可動域が驚くほど改善する事があります。
肩の動きは凄く広いため制限を受けていてもある程度は気づかないで生活できます。最終可動域まで調べると肩の制限が分かるのですが、肩は全方向に動きますし、最終可動域まで動かすことはあまりありません。
ですが、制限がある状態で使うことは損傷に繋がります。肩も正しい位置で使うと力を発揮出来ますが、ズレた位置で使うと必要以上の力が入ります。これが疲労の蓄積になります。
疲労が溜まると筋肉が硬くなって柔軟性が低下します。どんどん硬くなって肩の内部で損傷を起こすと五十肩や肩の痛みになります。
五十肩のように大分進行してからでは治療を始めてもなかなか回復していきませんが、肩周囲の痛みの段階であれば少し治療するだけで大分改善することが多いです。
肩の痛みはなるべく広い視野でみると思いもしないところに原因がある場合があります。
バキバキ、ボキボキと力任せで行なう治療法が流行したため、技術なくパフォーマンスによる治療が患者さんを壊してしまった話を聞きます。
国が現状改善のため大学教授を派遣してカイロプラティックの効果を調査しました。調査したところ効果が分からないと結果がでたため認めない事になりました。
知識も技術も無い施術者が横行したためカイロまで印象が悪いレポートとなりました。
実際には腕の良い先生が難病を治してくれた!凄く効果があった!など患者さん本人から良く聞きます。
正しい知識と技術を持って行なえば効果的な治療法だと思います。現場で矯正を行なうと確かに症状が改善する事や緩和する事があります。
自律神経がアンバランスになると様々な症状がでます。
脳に中枢があり、身体全体のコントロールを行なっているため、乱れると全身に現れます。
血管や内臓を支配するので、自然治癒力は自律神経が整っていなければ最大限に発揮できません。
自律神経は、生活習慣やストレスによって乱れやすいです。興奮やイライラなど身体が緊張する交感神経優位では血管が収縮してしまい栄養ある血液が全身に行き届きにくくなります。
身体の目、鼻、耳などは細かい血管がたくさんあるので、機能低下が起こった場合に臨床検査などで原因が見当たらないと自律神経の乱れと考えられます。
全ての疾患に自律神経のバランスは重要であると考えています。
鍼には鎮痛作用と血流増加の効果があります。お灸には白血球増加による免疫力アップと血流増加の効果があります。
この効果を身体の乱れを整えるために使うと症状を改善する事ができます。
東洋医学の考え方と西洋医学の検査法を取り入れて、鍼灸の効果が最大限にでるよう治療方針をたてて治療します。
痛みが苦手の方でも、限りなく細い鍼を使用して不安や怖さを感じさせないよう治療します。
お灸も昔と違って火傷をさせないやり方で行なっていますので、熱さも心地良い刺激で行なっています。
Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 21:13 / 院長コラム