産後うつの鍼灸治療

2017年2月23日

産後うつの鍼灸治療

 

産後うつとは

文字通り意味で一般的に出産後2~3週間頃にうつ病になってしまうことを言います。

産後3~4ヵ月頃になってから起こることもあります。

軽いものを含めると産後の女性の3割が経験するというデータもある程です。

 

産後うつの原因

出産後は生活環境の変化やホルモンバランスの乱れ、子育てに対するプレッシャー、赤ちゃんに合わせた生活リズムによる睡眠不足、肉体的な疲労などが重なって起こります。

 

また赤ちゃんと二人きりの時間が長く、周囲に子育ての協力者がおらず辛さを理解してくれる人が居ないというのも原因の一つです。

 

生活環境の変化

出産をした女性(特に初産の女性)は、出産を機に生活環境がガラッと変わります。

赤ちゃんがいると自分の時間を作ることも困難になり休息をとることもままならなくなります。それに加えてご主人の仕事が忙しく育児に協力できない、ご両親も遠方で頼ることができないと育児の全てを女性がすることになり、ますます逃げ場がなくなるので産後うつのリスクが増加します。

 

里帰り出産をした女性は実家にいた時はご両親の助けがあったのに自宅に帰った途端に全負担が女性にかかるので発症しやすい状況になります。

 

 ホルモンバランスの変化

妊娠から出産にかけて女性のホルモンバランスは大きく変化します。

母乳を出したり子宮を収縮させたりと急激に変わっていきます。

それに加えて寝不足や疲労が重なるのでますます不安定になります。

またホルモンの調整は自律神経とも関りが深いので自律神経が乱れると産後うつのリスク高まります。

 

 精神的なプレッシャー

頚肩腕症候群

「育児を完璧にしなくてはならない」「赤ちゃんが泣いてどうしたらいいかわからない」といったプレッシャーが積み重なり、それに対する相談やアドバイスをくれる人が周りにおらず1人で抱え込んでしまうと精神的にどうにもならなくなり産後うつの発症に繋がります。

肉体的な疲労

単純に身体が元気であればある程度のストレスやプレッシャーなどは跳ね除けることができます。しかし産後は夜中の授乳などで睡眠不足になり抱っこや家事による肉体的な疲労も蓄積していきます。そうなると疲弊しきってしまいストレスに対する抵抗力が低下し産後うつになってしまう要因になります。

 

産後うつの症状

産後うつの症状はうつ病とほぼ同じで

    子育てにやる気が起きない

    気持ちが落ち込みやすくなる

    日常の家事の段取りが考えられない

    イライラが治まらない、家族に当たってしまう

    食欲不振

    頭痛や肩こりの悪化

    育児がうまくいかないことを責めてしまう

    便秘や下痢を繰り返す

    腹痛や胃の痛み

    外見に気を遣えなくなる

    色々な事に興味が無くなり、楽しかったことが楽しくなくなる

    先の事ばかり考えて不安になる

    不眠や過眠などの睡眠障害

    落ち込みやすい

    めまいや耳鳴り

 

といった様々な症状が現れます。これらは症状の一例にすぎず上記以外の症状が現れることもたくさんあります。

うつや産後うつは現れる症状に個人差が大きく同じ「うつ」でも主訴が個人個人で異なるのも特徴です。

 

また「やる気が起きない」や「落ち込みやすい」「イライラ」などの精神的な症状は本人も気づきにくく、気持ちの問題とされてしまうことも多々あり、身体的な症状が現れる頃には心身共にボロボロになってしまっていることも少なくありません。

 

産後は心も身体も不安定なので少しでも上記のような異変を感じたら誰かに相談をして理解をしてもらう事が重要です。

 

産後うつの病院での治療

主にカウンセリングと心理療法による治療が行われることが多いようです。

産後うつの殆どの方は半年以内に症状が軽減するようですが、産後うつになった方の約3割が半年以上続いてしまうようです。

抗うつ剤の処方も授乳中は副作用の恐れがあるので服用できる薬が限られてしまいます。

 

産後うつの東洋医学的な考え方

五臓でいう肝と腎の機能が低下してしまっているために起こると考えられます。

出産に伴い多くの気血を消耗するので肝の機能が弱り、それを補おうと腎の気を消費するので腎も弱っていきます。

 

産後の多くは肝血虚・腎虚になることが多く肝血虚ではイライラや不安、気分が落ち込むなどの症状が現れ、腎虚では身体の怠さや物忘れといった症状が現れます。

 

産後うつに対する当院での治療

当院ではまず自律神経のバランスを整える治療から始めます。当院には自律神経測定器があるので客観的に自律神経の状態を知ることができます。その測定器の検査結果をもとに治療を組み立てていきます。

もちろん問診の内容とお身体の疲労度なども含めてトータル的に診させて頂いて治療を行います。

 

自律神経を治療ことで睡眠の質の向上やホルモンバランスなどの内面を整え、東洋医学的なツボや反応点を使い不足している気や血を補います。そして肉体的に疲労が溜まっている部分を治療しストレスに対する抵抗力を向上させます。

 

 


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸整骨院 東京都 渋谷区 at 21:00 / 院長コラム

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