やる気の低下

2017年3月29日

やる気の低下と東洋医学

 

 

やる気が出ないというのは、周りからの理解が得られづらく、とてもお辛いと思います。

ともすると、やる気がない、怠慢だと見られてしまいます。

 

しかしそれは違います。

 

なぜなら身体の不調が原因だからです。モチベーションや意識を変えようにも、原因が違うために合わない方法で頑張っても一向に改善していかないんです。

 

やる気が出てこない状態が続いていて、自分ではどうする事も出来ず、周りは全く理解してくれない…

本当にお辛いと思います。

 

 

しかし身体の不調を改善する事で、それらの苦痛から解放されるとしたら、どう思いますか?

 

体と心(精神)は一体です。体の不調が改善すれば、心も改善してくるんです。

逆に言えば、体の不調があるのにいくら意識を変えようとしても改善していきません。

 

まずはお身体の不調を改善してみませんか?

 

 

ここでは東洋医学からみた【やる気の低下】についてご説明して行きたいと思います。

 

 

【やる気の低下】の原因は大きく分けて4つ挙げられます。

 

 

①気(き)の不足

気の不足が原因により起こるやる気の低下では、疲れると途端に現れる、集中力の低下も同時に出てくる、全てを投げ出したくなるなどの特徴があります。

 

気が不足する原因として、脾虚(ひきょ)が挙げられます。

脾虚とは、脾臓という消化器系の機能が低下した状態を言います。

脾は食べ物を消化して気を作り出しますが、脾が弱っていたり栄養不足が続くと、その気が不足してしまいます。

便秘や下痢体質の人、浮腫やお腹の冷えがある方に見られやすい体質です。

また栄養を取らなければならないのですが、食べられないという特徴もあります。

 

気の不足ではその他に、スタミナがない、何もしていないにも関わらず自然と汗が出てしまう、体が冷えやすい、疲れやすい、すぐに横になりたくなると言った症状が現れる事があります。

 

 

②精(せい)の不足

だるくて仕方がなくやる気の低下が起こる、持続力が低下する、すぐに気が散ってしまうなどと言った事が特徴的です。

 

精が不足する原因として、腎虚(じんきょ)が考えられます。

腎虚とは、腎というエネルギーの源泉となる臓器の機能低下を表しています。

つまり腎の機能低下によって、エネルギー(特に精というエネルギー)が不足した状態です。

 

腎虚は主に手術や服薬、炎症、加齢などの原因により起こります。

 

精の不足ではその他に、足腰のだるさ、頻尿、制欲の減退、耳鳴りや難聴などの症状が現れる事があります。

また精の不足では、【志】が無くなってきます。夢や希望よりも日々の仕事や生活で精一杯だと感じている方は、このタイプに特徴的です。

 

 

③湿(しつ)が溜まっている

湿というのは、余分な水分が体に溜まった状態を表しています。湿は経絡というエネルギーの通り道を塞いでしまいます。そのため脳へのエネルギーも不足し、やる気が出ないという症状が出てきます。

 

湿が溜まる原因には脾虚(ひきょ)が考えられます。

①でも出てきた脾虚ですが、脾は気を作る働きだけでなく、水分調整の役割もあります。

ですので脾の機能低下があると、水分量をうまく調整出来ず、体内に溜まり湿という状態を作り出してしまいます。

 

この状態ではその他、体全体が重だるい、浮腫が強い、舌の苔が分厚い、太りやすい(または太っている)、食欲低下、下痢や便秘などの症状が現れやすいです。

 

 

④熱がこもった状態(虚熱;きょねつ)

このタイプでは、熱くなると途端に集中力が低下し、特に午後になるとペースが落ちる、やる気がなくなると言った特徴があります。

のぼせるようにボーッとしてしまい、やる気も落ちて行きます。

 

虚熱とは、身体の熱を冷まし熱がこもらないようにする力が落ちている状態です。

特に精や血(けつ)といったエネルギーの不足が長期化していたり、許容範囲を超えたストレスが持続的にかかっていると起こりやすくなります。

 

虚熱状態ではその他に、微熱が続く、のぼせている感じがする、手足がほてる、せっかちでイライラしやすくなったりと言った症状が現れる事があります。

 

 

このように【やる気の低下】という症状があっても、そのメカニズムや背後にある体質は人によって異なります。

ですので、お話を伺いお身体をしっかりチェックする事で、体質や状態を見極めあなたに合った治療を行っていく必要があるんです。

 

当院の特徴

 問診からしっかりと対応します

しっかりとした治療を行ないます。マッサージ屋のようにほとんど問診もしないまま始めることはありません。しっかりと問診から情報を得て最適な治療方法を提案します。

自律神経測定器によるデータ

施術者の感覚だけではなく自律神経測定器のデータで客観的に身体の変化を確認出来ます。

治療者が施術経験10年以上

当治療院に所属している施術者は皆経験年数が10年以上と未熟だったり経験が浅い者が入る心配はありません。

渋谷駅徒歩2

地下10番出口から歩いて2分の通いやすい治療院です。

 


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 22:06 / 院長コラム

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