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眠いのに眠れない・寝付きの悪さに対する鍼灸治療
眠いのに眠れない・寝付きの悪さ
最近では、ライフスタイルの多様化の影響により、寝付きが悪い、熟睡出来ないなどの睡眠に関するトラブルを抱えた方が多く来院されます。
その中でも寝付きが悪い方が特に多く見られます。
1日の始まりから寝不足や睡眠に満足感がないままでは1日の生産性が損なわれます。また日中に眠気が襲う事や集中力の低下など生活の質が落ちてしまう恐れがあります。
質の良い睡眠を得られる事で体力の充実、集中力向上、前向きな気持ち、精神の安定などがあります。
意識して質の良い睡眠を得ることは生活にとって重要であると当院はかんがえています。
睡眠を改善できるよう当院では東洋医学の考えで治療を行なっています。病院とは違うアプローチにもなるため薬で効果が無かった方でも治療によって改善する事が多いです。
寝付きの悪さと言っても原因は様々です。
身体や精神は体内のエネルギーや栄養(東洋医学では気、血、水、精と呼ばれる)が充実していて始めて正常に機能します。
逆に何らかの原因でこれらが不足すると様々な症状が出てきます。
またその上で、このエネルギーが全身隈なく行き渡る事も重要で、何らかの原因により滞りが起こると、やはり様々な症状が現れてしまいます。
寝付きの悪さもエネルギーや栄養の不足、あるいは滞りにより起こってしまいます。
東洋医学から考える寝付きの悪さには、大きく分けて4つに分類されます。
①血(けつ)の不足
このタイプでは、心配事があると眠れないと言った特徴があります。
血が不足する原因として、脾虚(ひきょ)が挙げられます。
脾虚とは、脾臓という消化器系の機能が低下した状態を言います。
脾は食べ物を消化して血を作り出しますが、脾が弱っていたり栄養不足が続くと、その血が不足してしまいます。
便秘や下痢体質の人、栄養の偏りがある方に見られやすい体質です。
血の不足ではその他に、集中力が低下する、普段から色々と考え悩みやすい、仕事や日常で良く頭を使う、ふらつきやめまい、手足の痺れ、爪が割れやすく髪がパサつく、目の乾燥や疲れなどの症状が現れる事があります。
②気の流れが滞っている
このタイプでは、イライラすると眠れないと言った特徴があります。
気が滞る原因として、肝の不調が挙げられます。
東洋医学における肝には、エネルギーである気を全身に巡らせる働きがあります。
この肝が何らかの原因(多くは精神的なストレス)により不調を来たすと、気を身体の隅々まで巡らせる事が出来ず、滞りが生じてきます。
気の滞りではその他に、気分がスッキリしない、イライラしたり落ち込みやすい、胸やお腹が張る、首肩や腰に張った痛みがある、ガスが溜まりやすいなどの症状が現れる事があります。
③潤いが不足している
このタイプでは、体が火照ってしまって眠れないと言った特徴があります。
潤いが不足する原因として、①のような血の不足や気の滞りの長期化や、肝腎の不調が挙げられます。
血は影響だけでなく体に潤いを与える成分でもあります。ですので血不足が長期化すると潤いが不足し、体を冷ます力が弱くなって、火照りが生じてきます。
また②にある気の滞りが長期化すると、その気が熱を帯びてしまい、潤いを奪って行きます。
肝と腎は正常であれば体の熱と潤いのバランスを丁度いい状態に保つ事ができます。
しかし例えばステロイドや抗がん剤などの長期の服薬や大病、加齢により腎が弱ってきたり、イライラやストレスの長期化で肝に不調が起こると、潤いがどんどん減って行きます。
潤い不足ではその他に、肌や唇がカサカサする、寝汗をかく、舌や口の中が乾燥する、手足や上半身が火照るなどの症状が現れる事があります。
④余分な水分が溜まっている(湿)
このタイプでは、痰が絡んだりオドオドして心配で眠れないと言った特徴があります。
東洋医学において水分代謝は肺や腎、脾などで行われます。その中でも特に脾の不調が大きな影響を及ぼします。
脾に不調があると、水分をうまく代謝する事が出来ず、余分な水分が溜まります。これが湿と呼ばれる物です。
また冷たい物や生ものを過食すると冷えが生じて、冷えにより脾を傷めてしまい脾の不調を招きます(脾は温かい状態が正常)。
偏った食事や栄養不足も脾の機能低下を招きます。
水分が溜まるとその他に、むくみやすい、体が重だるい、痰が多い、アレルギーがある、心配性、太りやすくなってきたなどの症状が現れる事があります。
このように寝付きの悪さという症状があっても、そのメカニズムや背後にある体質は人によって異なります。
ですので、お話を伺いお身体をしっかりチェックする事で、体質や状態を見極めあなたに合った治療を行っていく必要があるんです。
しっかりと問診を行ない、東洋医学の考えを基に適切な治療で寝付きの悪さを治していきます
睡眠でお悩みの方は渋谷α鍼灸院へお越し下さい。
Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 21:48 / 院長コラム
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