生理不順の鍼灸治療

2016年11月14日

生理不順

 

働く女性に多く見られる生理不順は環境、仕事などからくるストレスと生活リズムの不規則が原因になりやすいです

若い頃から乱れがちだから放置してしまうと後々に病気にもなり得るため、早めに正しい生活習慣と体調管理を行なうことが将来の健康のためです。

生理が早い、生理が遅い、いつもより短いなど様々なサインがあります。女性の月経周期はホルモンによってコントロールされていることから脳にストレスを受けると乱れやすいです。

特に働く女性や環境が複雑な女性は、様々なストレスを受けて身体を壊しやすいです。月経周期が崩れるときは体内バランスが乱れているサインですので、休養か治療を受けて身体を治していきましょう。この体内バランスが乱れているサインを見過ごしてそのままにしておくと、その他重篤な婦人科疾患にかかってしまう危険性や自律神経失調症うつ病などの精神科疾患にかかってしまう危険性もあるのです。

 過敏性腸症候群

月経

 

月経は、脳の視床下部、下垂体、卵巣が機能することによって起こります。これらが正常に機能することで安定した月経周期になります。

まず視床下部からの指令で下垂体から卵巣へFHS(卵胞刺激ホルモン)LH(黄体ホルモン)が放出されて、卵巣から女性ホルモンのエストロゲンプロゲステロンが出て妊娠に必要な卵胞期、排卵期、黄体期、生理と月経周期を作ります。

エストロゲンは女性が妊娠の準備に働きプロゲステロンは妊娠を助ける働きをします。女性ホルモンは上記以外に女性らしい身体にしたり、肌を潤したり、感情を明るくしたりと女性の日常に欠かせない働きをしてくれます。

女性ホルモンを上手く安定させることが体調管理に大切ですね。

 

月経中の子宮内

女性ホルンの働きで子宮内にある子宮内膜という場所が変化します。妊娠しやすくなるよう子宮内膜を厚くさせます。徐々に大きくなりますが、受精しないと月経時に剥がれ落ちていきます。また新しく作り直すために子宮内から押し出すように中の血液を外に出します。

次のサイクルになるとまた子宮内膜を厚くしていきます。

子宮内膜の変化は、妊娠しやすいようにすることと、妊娠後の受精卵に栄養が渡るようにするためで新鮮な状態にする意味で月経とうい周期があります。

 

生理不順

月経周期は生理が始まった日から次の生理が始まる日までになります。この周期が24日以内なら頻発月経と呼び、39日以上を希発月経と呼びます。正常な月経周期は25日~38日になります。三ヶ月間月経が来ないと無月経と呼び生理不順より重く考えます

出血は、2日以内なら過短月経と呼び、8日以上なら過長月経と呼びます。

 

生理不順の原因になる病気は多嚢胞性卵巣や高プロラクチン血症があります。

生理不順から引き起こされる病気には、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜炎、クラミジア頸管炎、子宮頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ、子宮頸がん、若年性更年期障害などがあります。

 

東洋医学の考え方

生理不順は経乱と呼ばれています。東洋医学の五臓六腑では、心と脾が大きく関係しています。

「血脈を主る」「神を主る」「汗は心血である」と考えます。機能としては、血を行き渡らさせる事や新陳代謝、思考や判断などの意思決定、血液の成分である津液が汗になるなどがあります。

「運化を主る」「統血」「四肢、肌肉を主る」と考えます。機能としては、栄養物質を全身に送り届かせること、気・血・津液の生成、気血や栄養物質を脈外に出ないようにする、気血や栄養物質によって四肢や筋肉を栄養するなどがあります。

脾によて生成された血は心が循環させる作用があるためお互いが関係し合っています。

脾と心はお互いに関係するためどちらかだけではなく共に機能しあうことで体内バランス作っています。

 

生理不順の鍼灸治療

上記の心と脾の機能を高めることと、下肢の循環も重要してみています。

下肢の冷えやむくみ、筋緊張も治療していきます。女性に重要な経穴は下肢に多くあります。

下肢の状態を良くする事で全体の循環も整いますので、お灸や機械を使って血行循環を良くさせます。

骨盤内血流を上げることも効果的な治療になります。仙骨上にある経穴や骨盤周囲を治療する事で骨盤内血流量を上げられます。

治療時間は一時間程で、終わる頃には身体が温まるなど効果を実感して頂けると思います。

生活習慣やストレスを受ける状況によって治るスピードは人それぞれです。治療間隔は、始めはつめてきて頂いた方が、効果が出やすいので一週間以内に次の治療を重ねていきたいです。

 

鍼灸治療に使う鍼

当院では完全使い捨ての鍼しか使用しないため衛生面に注意しています。

初めての方は一番細い鍼で刺激量を落として痛くないよう治療に入らさせて頂きます。

お灸も直接燃やしきる方法ではなく心地よい方法で行ないますのでご安心して下さい。

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自律神経治療

当院には自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを測って治療を行ないます。日々の生活によって乱れてしまった自律神経を調べる事で自信の体調を知ることができます。

このデータを元に治療しますので、効果的に治療が行えます。

定期的に計測していくことで日々の体調管理にも役立ちます。

当院では働く世代の人や家事、勉強などを頑張っている人を応援します。体調管理はこちらに任せて頂いて日々の生活の質を上げていきたいと思っています。

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生理不順でお悩みの方は一度渋谷α鍼灸院へお越し下さい。

 


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 12:55 / 院長コラム

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