2017年2月8日
ある日突然片方の耳が聞こえなくなった!
突発性難聴の典型的な特徴で、突然片方の耳が聞こえなくなる恐い病気です。
早期に治療を開始することが治癒率に関係するため発症後は直ぐに医療機関に通院することをお勧めします。
我が国では年間3~4万人が発症していると厚生労働省の発表で分かっています。突発性難聴以外でもストレスが原因だとされる精神疾患も年々増加傾向にあることからストレスに関わる問題は軽視できません。
ストレスは発散、回避、解消する事が対策になるので、今受けているストレスを理解する事が重要です。
原因は明らかになっていませんが、内耳の循環障害とウイルス性の二つが有力だとされています。
内耳循環障害は、毛細血管が血栓などによって栄養ある血液が上手く回らないため発症するという考えです。血液が十分に行き届かないと聴覚の機能不全を引き起こします。
ウイルス性内耳炎は、ヘルペスウイルスやムンプスウイルスによる感染によって難聴が起こると考えられています。風邪を引いていた際に発症が多かったためこの考えが有力であると言われています。
突発性難聴は明らかな原因が見られないため、ストレスや自律神経が原因だとも考えられています。
日本ではストレスに関係する疾患が増加傾向にあります。突発性難聴もその傾向にあるためストレスや自律神経が関係していると考えられます。
東洋医学で考える突発性難聴の根本的な原因は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、何らかの原因で耳につながる経絡の流れが滞り詰まっているために、耳の機能障害が起こっている状態。
2つ目は、耳に関連する臓器が弱ってしまい、耳が正常に機能していない状態。
具体的にはどういう事かというと
まずは1つ目の経絡の詰まりについて詳しく説明していきます。
経絡には気血が流れていて、この気血が滞りなく全身を巡っていれば不調は出て来ません。
そしてこの気血の巡りを調整しているのが「肝」です。
肝はストレスに非常に敏感で、ストレスを受け続けると機能障害を引き起こします。
肝の機能障害が起こると、気血が全身をスムーズに巡らずに滞って詰まり、痛みや体の様々な部分で不調が起こります。
ではなぜ難聴として症状が現れるのか?
それは姿勢や過用、昔の怪我や痛みをきっかけにして、普段から耳周りや顎、首肩周りの経絡が詰まっている状態にあるためです。
この辺りの詰まりは耳の機能に影響します。
ですので普段からこの辺りに詰まりがある状態で、更に肝の機能障害が悪化してくると、結果として難聴という症状が現れてくるのです。
さて、2つ目の原因である、耳に関連する臓器の弱りについて説明します。
ズバリ耳に関連する臓器は「腎」です。
ですので腎が弱ると難聴が出やすくなります。
腎が弱る原因として、加齢や大病、長期の服薬、麻酔などが挙げられます。これらは簡単に言うと、体のエネルギーを弱らせるもの達です。
歳を取ると耳が聞こえづらくなってくる方もいると思いますが、これも腎の弱りの1つの症候です。
腎の弱りだけで難聴が出るケースもありますが、弱っている状態に加えて肝の機能障害による気血の滞りが起こる事で発症する事もあります。
全身の巡りを改善して患部の周りを良い状態にする事で突発性難聴を治療します。
全身の巡りを良くすることは患部に栄養ある血液が増えます。その状態で患部を集中治療するため効果を上げられます。
鍼は完全使い捨てで衛生面に気をつけています。
お灸は火傷がしないよう心地良いものを選んでます。
突発性難聴に効果があるパルス療法を行なっています。
刺激に敏感の方には刺さない鍼も用意しています。
鍼灸院には、病院で治療中や治療しても治らなかった方々が多く来院されます。
鍼灸治療はその方の自然治癒力を最大限に高めることを目的にしているため、病院の治療と併用される方も多いです。
鍼灸院で全体と患部の循環を高めて病院で薬物治療を重ねる事で効果が上がる場合があると考えています。
鍼灸治療は副作用もないため他の治療法と併用する事ができます。病院を本治療だとして鍼灸院による補完治療を行なう事で早期治癒に期待できます。
ストレスによって自律神経が乱れるため突発性難聴になると当院では考えるため自律神経を優先的に整えて耳に効果的にアプローチする治療方法を考えました。
患部の周りだけでは無く身体全体の良い流れを作ることで効果的な治療になります。
自律神経が根本的な原因の場合はバランスを整えなければ患部の状態は一時的な変化しか起きないため回復しないか回復しづらいままです。
当院では自律神経のバランスを調べる器械を置いています。交感神経と副交感神経のバランスや身体的ストレスや精神的ストレスを客観的に調べられます。
客観的にデータを見られなければ効果が分からないため当院ではこのような治療方法にしました。
施術者の経験だけではなくデータによる客観的な視点も入れて治療を進めていきます。
治療機会がなるべく多く得られることが望ましいです。特に発症から2週間以内は毎日でも治療を行ないたいです。2週間の境目で治癒率が大きく変わります。
突発性難聴の治癒率
3割が完全治癒
5割が改善したが完全ではない
2割が改善されなかった
治癒率から見ても難しい疾患だと分かります。なるべく多くの早期の治療を重ねて治癒を目指したいです。
突発性難聴でお悩みの方は渋谷α鍼灸院へお越し下さい。
Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 18:15 / 院長コラム