腱鞘炎治療

2017年2月22日

腱鞘炎

 

使いすぎなど負担が大きくなると発症しやすい腱鞘炎。腱は人体の関節を動かす紐みたいなもので、腱鞘は関節によって曲がるところで腱の運動をスムーズにするのと守る役割があります。腱鞘内には滑液があるので腱の運動を円滑にできます。

腱の運動を円滑にする腱鞘も使いすぎると炎症を起こしてしまいます。単純に考えると使わなければ炎症が引いて治ります。

お仕事や家事、育児など手首や指を酷使する環境を変えられない方が治療院に来院されます。酷使する環境や原因となる動作が抑えられなければ治療が長引いてしまいます。

腱鞘炎を治すのに大切なことはなるべく患部を使わないようにしてもらう事です。

 

女性ホルモンの影響

出産や更年期などで女性ホルモンのバランスが崩れると腱鞘炎になりやすいです。

女性ホルモンのエストロゲンは関節の靱帯など軟部組織を柔らかくする作用があります。出産や更年期でエストロゲンが減少するため発症しやすいというわけです。

育児でも抱っこなど手の使用頻度が多くなるため腱鞘炎になりやすいです。

 

 

腱鞘炎の種類

発症する場所で名前がつきます。

ばね指

手のひら側で指の付け根が痛みます。伸ばす際に引っかかります。

ドゥケルバン病

親指の付け根で、手首辺りまで痛みがでます。簡単なテストで親指を握りこんだ状態で親指側が伸びるように手首を曲げると痛みがでます。

 

 

 

 

 

 腱鞘炎の東洋医学の考え方

 

腱鞘炎は指や手首の痛みが主症状で、動作時に痛むのが特徴です。

この痛みを東洋医学で診ていく場合、2つの側面から診ていく必要があります。

 

1つは痛みの出ている経絡、もう1つは症状の原因です。

 

 

経絡の詰まり

 

指・手首には6つの経絡が通っています。経絡は気や血といったエネルギーや栄養がスムーズに流れる事で正常に機能します。気血が何らかの原因で滞りを起こすと詰まってしまい痛みが生じます。

 

そしてそれが経筋と呼ばれる流れ(西洋医学で言う筋膜のつながり)にも影響すると、筋肉がスムーズに動かず(滑走せず)、硬くなって痛みを引き起こします。

 

腱鞘炎では、後ほど説明する原因により、指や手首周りの経脈・経筋が滞りを起こし痛みが生じている状態です。

 

大まかな経絡の分布は、以下の通りです。

腱鞘炎の好発する親指には、肺経が通っています。

人差し指には、大腸経が通っています。

中指には、心包経が通っています。

薬指には、三焦経が通っています。

小指には、心経と小腸経が通っています。

そして手首の前側には肺経・心包経・心経が、後ろ側には大腸経・三焦経・小腸経がそれぞれ通っています。

 

指・手首にはこれだけの経絡が通っているため、まずは痛みの部位や圧痛のある部位から、どの経絡に異常があるかを判別します。

 

次にこれらの経絡に関連した肘・首肩・背中のツボ反応を見ていきます。異常のある経絡のツボは過敏になっていて、強い圧痛が見られます。

 

この様に経絡の側面からは、痛みの出ている部位と周囲の反応の出ている経絡から異常経絡・ツボを見つけ、流れを回復する事で痛みを改善していきます。

 

 

詰まりを起こす原因

 

以上のように、指・手首に分布する経絡が詰まる事で痛みが生じますが、その詰まりが起こる原因は以下の通りです。

 

 

①過去の怪我や痛み、固定の経験など

これまであまり重要視されて来ませんでしたが、過去の怪我(骨折や捻挫など)やギプスなどの固定経験、オペの術痕、過去の痛みが根本的な原因となる事が多く見られます。

 

これらは指・手首以外の部分、例えば肩や腕の骨折、頚椎ヘルニア、首肩や背中の凝りなどがきっかけになります。昔の突き指が原因である事もあります。

こういった経験は、局所的に経絡の詰まりを引き起こし痛みを引き起こしますが、それを解消しようと体が反応します。

それは経絡に沿った別の部分で代償する事でこの痛みを解消します。すると一旦は治ったかのように痛みが無くなります。

しかしこの代償も限界があり、最終的には代償が出来なくなって、別の部分に痛みが出てきます。

過去の痛みや痺れなども同様に、その症状を解消しようと別の部分で代償し、一見治ったかのような状態になります。

 

この代償が効かなくなっている状態で②にあるようなきっかけが重なると痛みが出て来ます。

腱鞘炎の場合は、それが親指や手首に出てしまった状態です。

 

ですので「今出ている」痛み(詰まり)を治療するだけではなかなか腱鞘炎の痛みは解消していきません。

あるいは一見治ったかのようになっても、負荷がかかると再発してしまいます。

ですので、過去の詰まりのポイントまで遡って治療しいく事が根本的な治療につながります。

 

 

②その他

特に①の状態が根本的にある時に、例えば局所(指や手首)を冷やしてしまったり、ストレスを受けたり、使い過ぎてしまうと一気に経絡が滞りを起こし、痛みを引き起こします。ホルモンの変化にも影響されます。

痛みの直接の原因(きっかけ)になるのはこれが当てはまる事が多いようです。

 

仕事上や生活上で良く使う場合、その負担が積み重なって詰まりを起こし痛みを引き起こします。

 

 

基本的には①の状態がある時に②のきっかけが重なることで、指や手首に痛みが出てしまう事が多く見られます。


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸整骨院 東京都 渋谷区 at 18:27 / 院長コラム

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