うつと相性の悪い出来事

2021年12月15日

うつと相性の悪い出来事

 

うつと相性の悪い出来事は4つの要素のいずれかを持っています。

 

1.精神的エネルギーを消耗しやすい出来事

人間関係の問題、区切りのない仕事など

 

2.休息を取りにくい出来事

疲労を自覚しにくい仕事、睡眠が取りづらい仕事、自分のペースで休めない仕事など

 

3.自分の不調に周囲が気付きにくい出来事

転勤などによる人間関係、環境の変化、忙しさで周囲が配慮できない場合など

 

4.自責の念や死にたい気持ちが生じてしまう出来事

大事故の知らせ、知人の死など

 

うつと相性の悪い出来事はトラブルだけではなく、楽しいこと、幸せなこともうつを悪化させる要素になることがあります。

 

長く続いている環境でも、うつになると相性の悪さが際立ってくることもあります。

慣れているからと、油断しないようにしましょう。

うつと相性の悪い出来事と並んで、うつの悪化に大きく影響するのがしがみつきです。

 

しがみつきとは、ストレスの解消法が有害になっているにもかかわらず、やめられない状態のことです。

 

例えばアルコールです。

うつ状態の人は、忘れるため、眠るためにお酒を飲みます。どうしてもお酒の量が多くなってしまう人が多いようです。

寝つきは良くなるのですが、睡眠は浅くなり、質の良い眠りはとれなくなってしまいます。

量を飲み過ぎてしまうと、二日酔いにもなり、大変辛い思いをします。

 

今日は飲まないぞと思っても、夜が近づくと不安が強くなり、飲まずにはいられない状態になってしまう、これがしがみつきです。

 

しがみつきは、自分で自分のうつを悪化させる行為なのですが、なかなかやめることができません。

 

うつのしがみつきによる悪循環

 

仕事へのしがみつき

 

仕事を休めないという気持ちは、プチうつの一つの独立した症状といえるほどよく現れる現象です。

プチうつは休養しなければ回復しません。

休む方が良いことはわかっているのですが、仕事を休むことができないのです。

 

休んだら多くの人に迷惑をかけてしまう、自分の無能さなど、、、

自信の低下、自責の念、過剰な不安などのうつ的思考が巡り、仕事にしがみついてしまうのです。

仕事をすることで、周りから必要とされていると感じることができるので、仕事へのしがみつきがやめられません。

 

疲労回復という根本的な問題の解決がどんどん遅れていってしまうので、上記のような思考を一度横に置き、ゆっくり休養するようにしましょう。

 

ストレスを感じた時、私たちは何か対処をしようとします。

一般的には、旅行、スポーツ、買い物、ギャンブルなど。刺激的で楽しいことが多いと思います。

 

しかし、うつ状態の時は楽しいことのストレス解消法はうまくいきません。その瞬間は楽になっても、翌日にはより疲れてしまいます。

そしてその苦しさから逃れるために、また同じ方法を選んでしまうという悪循環に陥りがちです。

うつ

プチうつ段階に適したストレス対処法は、癒し系のストレス解消法!

休みの時間を確保して、ゆっくり寝ましょう。

ゆったりとした音楽を聴く、美味しいものをゆっくり食べる、多くの自然に触れるといったことを試みてください。


Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 12:03 / 院長コラム

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