2022年8月25日
シンスプリントは、オーバーユース障害の1つであり、繰り返しのランニングやジャンプを過度に行った場合に発症しやすい障害です。 運動時および運動後に脛骨中央から遠位1/3の内側後方を中心に縦長に広い範囲で痛みがおこる過労性障害で過労性脛骨骨膜炎とも呼ばれています。 ある一点に痛みが集中する疲労骨折とは異なります。
初期の段階であれば大体14日程度(約2週間)運動などをせず安静にしていれば炎症が収まり改善していきますので極力走ったりなどは控えていただきたいです。
内的要因としては偏平足、回内足、足関節の柔軟性低下などが挙げられ、外的要因としては不適切な靴、硬い走行路などが挙げられます。 一般的に、運動量の増加とともに疼痛が増強し、運動量を減少することで症状も軽減します。
シンスプリントと判断した場合、まずは運動量を制限することから始めます。 強い痛みを感じている段階では、安静が基本です。 炎症を抑制するためにアイシングや、炎症を抑える湿布や内服を必要に応じて使用します。 また同時にリハビリで、下肢のストレッチングや原因となった下肢の問題点を改善していきます。
またシンスプリントと似ているものとして疲労骨折があります。
シンスプリントの場合、痛みを感じる部分が10センチ程度と長く、約40%は両足のすねに症状が出るのが特徴です。 一方、疲労骨折の場合は、片方のみに発症するケースがほとんどで、5センチ以下のピンポイントで痛みが発生します。
ただし、こうした症状だけで、自己判断するのは危険ですのできちんと病院で判断してもらいましょう。
シンスプリントは別名疲労性脛骨骨膜炎といいます。
痛みが出る部分は後脛骨筋、ヒラメ筋、長趾屈筋のことが多いです。
そのためふくらはぎの部分がかなり固くなっている方が多くみられます。
鍼やお灸で痛みが出ている部分やその周りの筋肉を和らげていくことが主になります。
そのほかにも足首の不調、体の歪みもともなって症状が悪化している場合がありますので全身治療もしっかりと行っていく必要があります。
何もしなくても痛みがある状態がなくなったらウォーキングなど軽い運動から始め、両足ジャンプでも痛みが出なくなったらランニングなど段階を踏んで復帰することが大切です。
スポーツ復帰の目安は、初期であれば2週間程度、重症であれば2~3か月後くらいです。
またストレッチを行うことで筋肉の柔軟性ができ怪我をしにくい体になっていきますので怪我を引き起こさない体にするためにきちんと行いましょう。
Posted by 鍼 渋谷α鍼灸院 東京都 渋谷区 at 15:31 / 院長コラム